本研究の目的は、都市部において地域住民と大学との協働による転倒予防、認知症予防プログラムを開発、実践、さらに、評価し、より効果的なプログラムを検討することである。研究は以下の3つを主な内容とする。 (1)地域住民の介護予防に関する実態・ニーズの解明 : 東京都中央区において、調査票、面接などで、認知症予防・転倒予防に関する現状・ニーズ調査を実施し、近隣住民の認知能力や転倒の実態とその予防に対する意識を明らかにする。 (2)転倒予防教室の実施と効果評価 : 転倒予防教室プログラム案を作成し、1回15名程度の住民に対してプログラムを提供する。教室(プログラム)の身体面、精神面、社会面に対する効果について、前後比較、対照群との比較などから分析する。 (3)認知症予防教室の実施と効果評価 : ミニ介護講座や健康講座などを含む認知症予防プログラムを提供し、前後比較などから効果評価をおこなう。
|