研究課題/領域番号 |
18592458
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
野崎 真奈美 東邦大学, 医学部, 教授 (70276658)
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研究分担者 |
田中 美穂 東邦大学, 医学部, 助教 (80385567)
蜂ヶ崎 令子 東邦大学, 医学部, 助教 (30385570)
三家 礼子 早稲田大学, 国際情報通信センター, 客員准教授 (40398920)
五十嵐 恵子 信州大学, 医学部, 准教授 (40328406)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 老年看護学 / 寝たきり予防 / アセスメントツール / 虚弱高齢者 |
研究概要 |
1.研究目的総合的看護支援システムの中核に位置づく「寝返り推奨パターン予測のための判別式」を精選し、コンピュータ上で起動するアセスメントツールを完成させ、実用化することを目的とした。寝返り動作とは、床上で仰臥位から側臥位になるまでの覚醒時の意図的な運動をさす。虚弱高齢者とは、全面的な介護が必要な寝たきり状態ではないが、日常生活の一部に介助を要する高齢者をさし、65歳以上で入院・療養している者を被験者とした。 2.研究方法変別式の決定、アセスメントツールの作成、臨床におけるアセスメントツールの試用・評価、実用化への検討という過程を踏んだ。 3.結果(1)推奨パターン予測のための判別式の決定脳梗塞による片麻痺患者は、患側に向かう際には膝立型を、健側に向かう際には複合型を示すことが典型的に多かった。そこで、判別式は脳梗塞等による麻痺の有無を選別した上で、推奨パターンの判別を行うという段階的な構成にした。高齢者(N=36)の右向き、左向きの寝返り動作をそれぞれ分析対象とし、身体情報と寝返り基盤パターン3群間で判別分析を実施し、2つの関数によって70.9%が正しく判別された。(p<0.01)z1=1.03*性別+1.11*患側膝立の可否-1.05*健側大腿四頭筋MMT+0.01*健側股関節内転角+0.19*腰上げの可否-2.24 z2=-0.73*性別+0.21*患側膝立の可否+0.74*健側大腿四頭筋MMT-0.08健側股関節内転角+0.63*腰上げの可否-5.16グループ重心の関数上肢基盤型z1:0.53,z2:-0.524、下肢基盤型z1:-1.828,z2:-0.132、膝立基盤型z1:0.288,z2:0.558であった。他集団で検証したところ、60%が正しく判別され、判別式の完成とみなした。(2)アセスメントツールの作成本判別式を基盤に、データ入力から推奨パターンを予測するプログラムを作成し、コンピュータに実装した。(3)実用化への検討看護師による試用後の操作性を問う質問紙調査から、入力方式および寝返りパターンの説明を入れる等の改善点を修正し、マニュアルを作成した。
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