研究課題/領域番号 |
18592461
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
中島 洋子 久留米大学, 医学部, 助教授 (20279235)
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研究分担者 |
吉村 美津代 久留米大学, 医学部, 講師 (70320249)
木室 知子 久留米大学, 医学部, 助手 (60368967)
森田 喜一郎 久留米大学, 医学部, 教授 (20140642)
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キーワード | もの忘れ相談 / 認知症 / 早期対応 / 地域支援システム |
研究概要 |
もの忘れ相談窓口は、久留米市において平成18年度は、平成17年度の月2回から月1回となったが、市の広報誌およびポスターによる広報により、毎回予約による相談者の申し込みがあり、広報の効果はあがった。相談者の予約状況や方法についての市との情報交換は、メールおよび会議において意見交換しながら実施した。 相談者は、平成18年度は24件で、認知症の程度は、軽度から中程度におよぶが、MMSEの平均は24.6で軽度認知障害(MCI)レベルも含んでいた。相談内容は、もの忘れの不安やもの忘れの対応・受診したほうがいいかなどの相談で、相談したことで不安の軽減や受診推奨・介護保険へつないでいくことができ、早期対応につながったといえる。来談者は、かかりつけ医からの紹介によるものあり、スクリーニングの結果などの情報提供を行うなど、連携に努めるようにした。これらのことは、平成18年度の日本老年看護学会で発表した。 もの忘れ相談窓口の広報のため、もの忘れ相談のポスターを作成し、市および地域包括支援センター、介護保険サービス事業者、郵便局、民生委員等へ配布し、ものわすれ相談の紹介を行うことで、市の活動の広報および認知症の啓発につながっていった。 また医師会との関係において、平成19年3月に、市と協力し、久留米医師会会員に向け、大学および医師会の共催、市の後援による認知症予防特別講演会を企画した。医師・看護師・介護福祉士等147名の参加があり、早期発見の重要性や医療・福祉の連携の必要性などの理解を深めることができた。 今後、早期対応が行われていくためには、相談窓口の定数が限られているため、相談機能を拡大していく必要があり、地域包括支援センターと連携協力していく必要がある。また、早期発見のため、地域において、講演を含めたものわすれ検診を実施し、地域の啓発に努める必要があり、検診を企画している。
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