研究課題/領域番号 |
18592462
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 青森中央短期大学 |
研究代表者 |
浜端 賢次 青森中央短期大学, 看護学科, 准教授 (80287052)
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研究分担者 |
兼光 洋子 青森中央短期大学, 看護学科, 准教授 (40309612)
秋庭 由佳 青森中央短期大学, 看護学科, 講師 (70336428)
山道 弘子 青森中央短期大学, 看護学科, 助教 (50441986)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 認知症高齢者 / 看護職 / 介護職 / 連携モデル |
研究概要 |
SD法による認知症高齢者のイメージを測定した結果、看護職と介護職では、認知症高齢者に関するイメージに大きな差は見られなかった。病院・施設の専門職が参加した検討会で確認した結果、日常生活援助業務ならびに医療処置業務では、以前より目標を明確にして協働する場面が多くなってきた現状が明らかとなった。それぞれの持つ職種の強みを活かし双方の職種を理解しながら、次の4つのモデルが認知症高齢者ケアには必要ではないかとの見解に至った。(1)観察共有型連携モデル、(2)コミュニケーション共有型連携モデル、(3)日常生活援助・医療処置共有型連携モデル、(4)危険予測共有型連携モデルである。 (1)のモデルでは、入院・入所直後ならびに認知症高齢者の行動変化がみられる時期に、看護職と介護職がそれぞれの観察視点を共有しながら情報を集めるというモデルである。(2)のモデルでは、認知症高齢者は多くの不安を持っていることを前提として、入院・入所直後から看護職と介護職でひとり一人の認知症高齢者にあったコミュニケーション技法を一緒に探すモデルである。(3)のモデルでは、一人の認知症高齢者に行われる援助は連続性であると捉え、業務を分けるのではなく、日常生活援助業務も医療処置業務も全て一緒に援助するモデルである。双方の観察視点と情報を共有しながら、より優先順位の高い援助方法に導くためのモデルである。(4)のモデルでは、認知症高齢者に見られる周辺症状から危険性が生じることを予測し、看護職と介護職で認知症高齢者の安全を確保するモデルである。このモデルは、認知症高齢者の幻聴・幻覚・被害妄想などから生じる様々な危険行為(暴言・暴力行為・転倒・転落等)を予測し予防しようとするモデルである。 ひとり一人の認知症高齢者が安全で満足したケアを受けるために、看護職と介護職は上記4つのモデルから状況に応じて話し合いながら優先順位を立て、情報を共有しながら共に援助する必要性が確認された。
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