研究課題/領域番号 |
18592464
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団 |
研究代表者 |
大竹 登志子 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究員 (30213755)
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研究分担者 |
菊地 和則 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究助手 (00271560)
前川 佳史 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究助手 (50260302)
石井 賢二 (財)東京都高齢者研究・福祉振興財団, 東京都老人総合研究所, 研究副部長 (10231135)
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キーワード | 高齢者 / 排尿 / ケアプログラム |
研究概要 |
<研究結果> 期間と対象者、所要時間:2005年9月-2006年12月末 電話での排尿相談は181名、そのうち後期高齢者である患者は144名、8割であった。男性54名、女性90名で、電話の平均時間は15分であり、面談ケアの時間は平均45分であった。 <主訴と医療機関との関わり> 8割は夜間排尿回数が多い、量が多い、 7割は夜間眠れない 次いで、漏れるという訴えは2割であった。一割以下では残尿感あり、出た後にタラタラ、勢いが弱い、と続く。 <電話相談と面談ケアの効果> 効果として満足感と気分の変化を5段階で聞いたところ、かなり満足が3割、満足が7割、気分はとてもよくなった2割、良くなった8割であり、全体的に良い評価であった。 その理由の自由回答では、患者側からみると、どこに相談に行ったらいいのか悩んでいた。 自分の気持ちを受け止めてもらった。落ち着いて専門の相談員が対応してくれたので精神的に落ち着いた等、精神的な効果であった。 医療側からは、患者の生活全般と疾病、医療行動を把握した上で排尿問題に対して医療とケアを個別対応が可能となった。電話相談、面談ケア、そして治療とケアの流れができたことで患者主体の排尿問題解決ケアプログラムが可能な方法を見出したことである。 <今後の課題> これまでの臨床事例では統計処理をするには個別性が強く、さらなる事例の積み重ねが必要である。本研究から現在の高齢者医療の問題もみえてきた。 2007年には一年後、2年後の経過を追う。
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