研究課題
基盤研究(C)
(1)統合的立地アセスメントの枠組みづくりに関しては、東京における再開発プロジェクト二事例(組合施行・会社施行)のヒアリングを行い、名古屋都心部における仮想的再開発プロジェクトに対して、リアル・オプション・アプローチを用いて、施行形態の違いが事業採算性やリスクに及ぼす影響の分析を進めている。これまでの分析結果では、地価や税収に与える影響が無視できないことが明らかになり、官民協調のファイナンス手法も枠組みに含めることとした。(2)都心域来訪者分布の測定に関しては、予算額の減額のため、今年度は本格的な回遊行動調査の実施を見送り、既存調査データの深い分析ならびに、商店街振興組合が毎年行っている歩行者調査データを用いて、2000-2005年における施設立地の変遷と歩行者通行量との分析データを整備した。また、次年度に本格化させる可視性分析も試み、3Dモデル上での表現に向けて、基礎研究で成果を挙げた。(3)回遊行動エージェント・シミュレータの試作については、大須地区をケースとした予定行動を考慮した回遊行動モデルを新たに開発したほか、複合商業施設来訪者の空間行動を考慮したタイプの回遊行動モデルの開発も行い、成果を挙げた。前者のシミュレーターについては、研究分担者の助言を得ながら改良を試みた。(4)コンフリクトアセスメントのための紛争事例の収集については、都心域で作業を本格化できなかったが、白壁地区における紛争事例を収集するとともに、紛争予防のためのまちづくりルールの模索研究で基礎的な成果を挙げた。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (6件)
10th International Conference on Computers in Urban Planning and Urban Management (掲載決定)
ページ: 215
ページ: 135
The Fifth International Workshop on Agent-based Approaches in Economic and Social Complex Systems (印刷中)
土地総合研究 (印刷中)
日本建築学会2007年度大会 (印刷中)
International Conference" Living in Hot Deserts"