研究課題/領域番号 |
18600006
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山下 博樹 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00314568)
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研究分担者 |
藤井 正 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20165335)
伊藤 悟 金沢大学, 教育学部, 教授 (20176332)
堤 純 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (90281766)
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キーワード | リバブル・シティ / 市街地整備 / 公共交通 / 土地利用 / バンクーバー / メルボルン / ウィーン / ジュネーブ |
研究概要 |
前年度に引き続き、国内外のリバブルな市街地整備の取り組みについて調査を行った。山下と伊藤は12月に、リバブルシティ・ランキングでも上位にランクされるオーストリア・ウィーンとスイス・ジュネーブへの視察を実施した。公共交通網と中層建築物による高密度で利便性の高い市街地は、その優れた歴史的景観とともにリバブル・シティに相応しい都市であった。また、山下は12月に韓国・プサンへの視察も行い、急速に進められる市街地再整備の動向を確認した。堤は8月にオーストラリア・メルボルンにおいて、都心部に隣接するサウスバンクの開発経緯に関する資料収集を行った。国内では、山下がコンパクト・シティとしての整備が進む富山市のほか、中心市街地の活性化に成功している松本市、熊本市、松山市などでの視察及び資料収集を行った。 こうした国内外の多くの都市で実施した調査の成果として、山下はバンクーバー都市圏の市街地整備に関する論考を「立命館地理学」19号に、また大都市近郊での駅前開発に伴うコンパクトな市街地形成の動向について、滋賀県草津市を事例に『京都地図絵巻』(古今書院)に報告した。藤井は大都市圏の構造変化の動向と課題に関する論考を「日本社会学年報」25号に寄せた。また、山下は、7月の日本地域政策学会(信州大学)でビジター産業の成功で中心市街地を活性化させた境港市の現状と課題を、11月の日本地理学会(熊本大学)では藤井、伊藤らがコーディネーターを務めたシンポジウム「転換期を迎える都市圏の動向と都市整備の新展開」でバンクーバーの都市圏整備政策の成果と課題について報告した。
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