研究課題/領域番号 |
18600006
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
山下 博樹 鳥取大学, 地域学部, 准教授 (00314568)
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研究分担者 |
藤井 正 鳥取大学, 地域学部, 教授 (20165335)
伊藤 悟 金沢大学, 人間科学系, 教授 (20176332)
堤 純 愛媛大学, 法文学部, 准教授 (90281766)
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キーワード | リバブル・シティ / グルノーブル / ドバイ / ノリッジ / メルボルン / 中心市街地活性化 / 公共交通網 / モバイルGIS |
研究概要 |
本研究課題の最終年度にあたの、非英国系都市でのリバビリティに関する調査のほか、これまでに実施した海外都市での調査の補足、またそれらの賛本の都市への応用について関して研究を行った。山下は7月にアラブ首長国連邦のドバイを調査し、中東初の鉄道建設の現場やユニークな都市関発の現状を調査し、その成果は11月の人文地理学会で報告し、帝国書院の依頼により「地理・地図資料」にも解説記事の原稿を寄せた。また山下と伊藤は9月にフランスのグルノーブル、リヨン、パリを調査し、グルノーブル都市圏のトラムの再生と中心地の土地利用の特徽について2009年3月の日本地理学会で報告した。山下はフランスでの調査の後、イギリス・ノリッジで郊外の商業施設開発と公共交通について補足調査を実施した。 これまでの研究成果を日本の都市に応用した成果として、山下は7月に日本地域政策学会で大都市圏郊外の駅前でのコンパクトな土地利用の特徴について、さらに2009年3月の日本地理学会では中心市街地活性化の取り組みについて、日本の取り組みの特徴や課題に触れ、欧米都市の事例を挙げその特徴を紹介した。また伊藤はモバイルGISのフィールドワークでの有用性と課題について、11月の人文地理学会で特別研究発表をした。これら以外にも、山下はこれまでの研究成果を所属学科教員で編んだテキスト『地域政策入門』に「都市空間の再構築-住みよい街をつくる」を執筆し、また堤はメルボルンでの研究成果が「人文地理」に掲載されるなど、リバブル・シティの先進事例の特徴や日本の地方都市への応用の試みなどを行うことができ、多様な研究成果を公表することができた。本研究の今後の課題としては、リバブル・シティの文化や経済、自然環境などの多面的な特徴の理解だ必要であることが明らかとなった。
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