研究分担者 |
山下 宏文 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20283690)
広木 正紀 京都教育大学, 教育学部, 教授 (30115977)
安東 茂樹 京都教育大学, 教育学部, 教授 (40273817)
土屋 英男 京都教育大学, 教育学部, 教授 (20188577)
榊原 典子 京都教育大学, 教育学部, 教授 (90141473)
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研究概要 |
昨年度に続いて,年間約8回の研究会を開催し,エネルギー環境教育の意義や海外のカリキュラムについて研究し,実戦的な教材やカリキュラム開発を行った。イラン文科省主催ワークショップにて,研究成果の一部を発表して国際的な交流を行うこともできた。また,そうした成果の一部を出版物にまとめることができた。検討した内容や成果を以下に記す。 (1)英国GCSE科学教科書を詳細に検討した。 (2)研究分担者ごとに,実践的カリキュラムや教材の開発を行った。 (3)生活的視点からの開発については,フィンランドで紹介をうけたKID's4カード教材について,日本語版の製作を行い,試作版を完成させることができた。 (4)自然的視点からのカリキュラムについては,全体的なカリキュラム案を提案できた。 (5)環境的視点からの開発では,人糞の資源化についての検討を行った。 (6)いくつかの小・中学校で実践的な取り組みを行うことができた。たとえば,京都市立桂東小におけるカード教材を使った環境教育,京都教育大学附属桃山小学校での全校をあげてのエネルギー環境教育,京都市立雲ケ畑中学校における地域環境を生かしたエネルギー学習,神戸市立多聞東中学校における,教科と総合を組み合わせたエネルギー環境学習である。 (7)これらの成果は,論文,学会発表,著書などで広く公開した。 こうした成果はあったものの,これらを全体としてカリキュラム化することはまだできておらず,今後の課題として残されている。提案しているフレームワークを生かしたカリキュラム開発を,今後もすすめていきたい。
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