研究課題/領域番号 |
18601006
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研究機関 | 高知大学 |
研究代表者 |
上田 健作 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (90248625)
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研究分担者 |
辻田 宏 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (90197690)
中澤 純治 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 准教授 (30346704)
鈴木 啓之 高知大学, 教育研究部人文社会科学系, 教授 (20206527)
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キーワード | 教育 / 人材育成 / 総合学習 / 課題探求力 / 学びの転換 / 主体的学びの姿勢 / 粘り強く考える力 |
研究概要 |
(1)高知西高校との自律創造学習プログラムの教育効果について検討を行った結果、当該プログラムが「主体的学びの姿勢」及び「粘り強く考える力」の養成に効果がありことが明らかになったが、平成20年度にも授業プログラムを一部修正改良したため、報告書の出版にまでは至らなかった。21年度にあらためて結果をとりまとめ教科書・指導書として使用可能な形で出版することにした。 (2)高知丸の内高校との連携授業は、大学の初年科目「学びを創る」と「自由探求学習」の受講によって実施した。この授業のねらいは「主体的学びの姿勢」及び「粘り強く考える力」の養成を通じて学びの転換を図るものである。高校段階かの受講によって学びの姿勢を主体的なものに転換する効果は高くなることが明らかになった、高校において補完的指導(授業時間外の自主的学習活動の指導)を行う体制がなければ効果が薄れることも判明した-20年度は、高校が指導体制をとったために効果が高まった。 (3)大方高校との3年一貫のキャリア開発のための総合学習プログラムはほぼ完成した。効果の測定は、生徒による「社会人基礎力」に関する自己評価に形で行った。「社会人基礎力」を指標とする効果測定は、生徒が自己の能力の発達を自己認識するという点で効果があることが明らかになった。しかし、大学生に用いる調査票を使用したため、生徒にとって難解なものとなった。21年度に改良して再度実施して効果測定法の完成を期す。 (4)2つの全国規模のシンポジウム(高大接続教育がテーマ)においてこれまでの取り組みを発表し、高大接続教育プログラムとしての可能性が高く評価された。
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