研究概要 |
本研究では現地教育省と共同して,村の唯一の公的機関である学校を校下住民に開放し,地域啓発番組をTV制作放送し,地域住民の共同視聴と子どもたちとの日常交流の親密化を促進し,コミュニティー内に生起するミクロレベルとメゾレベルの間の人材資源に対する認識,意識変容を追跡調査する。平成19年度は,年度計画に基づき,以下の3活動を実施した。 啓発番組放送中のモニタリング 上記放送と併行して,視聴モニタリングを実施した。現地では調査票,観察記録を担当教員に依頼し,データを収集した。また,日本において同時に地域啓発番組を受信視聴し,現地に連絡を取りながら,公開教室の様子を調査・収集した。これにより,モニタリングが継続的に,かつ多地点,多層の構造で実施された。 連携システムの提案 本研究の番組企画やモニタリングで行っている日本-教育省,目本-地域の研究交流の状態を,より有効に機能させるために,地域各層間の効果的な連携手法について工夫した。インターネットを活用した情報の各層を越えた共有の手段や,観察記録や記録映像のデジタル化や,データ共有の具体的な手法の活用を行った。 成果の報告 調査を通して得られた番組改善のための方策を,学術論文として国際会議で報告した。
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