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2006 年度 実績報告書

中国中部内陸農村の開発と社会関係資本-湖北・江西村落コミュニティの比較を通じて

研究課題

研究課題/領域番号 18606002
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京大学

研究代表者

田原 史起  東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教授 (20308563)

研究分担者 阿古 智子  姫路獨協大学, 外国語学部, 助教授 (80388842)
キーワード中国 / 中部内陸農村 / 開発 / 社会関係資本 / 村落コミュニティ
研究概要

平成18年度については本研究の準備年度として,以下の(1),(2),(3)の活動を同時並行的に進め,それぞれ微調整を行いながら研究の焦点を絞り込み,3年間の研究の基礎固めを行った。
(1)文献資料収集とデータベース化
調査地に関連する地方性文献資料の収集のほか,政治学,社会学,農村開発,社会関係資本にかんする理論的文献の収集と,データベース化を行った。
(2)現地での予備調査
湖北省沙洋県,江西省余干県において本課題の比較研究の対象となる村落コミュニティを選出し,湖北については9月に1度,江西については4〜5月と10月の2度にわたり予備調査を行った。予備調査では,自然村の構成や宗族の分布や活動などの社会的な要素,また土地・山林経営,農業経営,郷鎮企業,農家副業,出稼ぎなど経済的な要素について基本状況の把握を行った。このほか,写真撮影,地図作成,宗族の族譜資料の収集などの作業を行った。「開発」と「社会関係資本」の関係についての本格的な事例収集は2年度以降の課題であるが,湖北については既に水利組織や老人協会組織をめぐる事例収集を一歩先んじて進めることができた。両地の予備調査の印象によっては,(1)当初から村民関係が希薄で「原子化」していることが予想された湖北のみならず,一般に宗族の活動が活発であるとされている江西でも村民関係の「原子化」程度は高く,すなわち既存の社会関係資本が乏しいこと,また(2)道路建設,水利建設などの開発に関わる公共的活動についても,両地はともに概ね低調であることが分かった。
(3)問題意識の統合
(1),(2)の作業過程で各人が得た知見については,年に3回の研究会を開催して意見交換を行い,討論を通じて仮説を組み上げる作業を行った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 中国における流動人口の周縁化に関する一考察-北京市の零細サービス業 出稼ぎ労働者の就業・生活実態と意識に関する調査報告-2007

    • 著者名/発表者名
      阿古 智子
    • 雑誌名

      姫路獨協大学紀要(姫路獨協大学) 20

      ページ: 91-120

  • [雑誌論文] 農村からみる中国の社会矛盾(第6章)2007

    • 著者名/発表者名
      阿古 智子
    • 雑誌名

      グローバル化のなか、大国中国の明日を読み解く大学提携【ひょうご講座】2006年度版(竹内実・関西日中関係学会編)(桜美林大学・北東アジア総合研究所) (第6章担当)

      ページ: 134

  • [雑誌論文] 中国農村における革命と社会主義経験-地域社会の『原子化』と『組織化』2006

    • 著者名/発表者名
      田原 史起
    • 雑誌名

      歴史学研究 820

      ページ: 130-136

  • [雑誌論文] 中国農村政治の構図-農村リーダーから見た中央・地方・農民2006

    • 著者名/発表者名
      田原 史起
    • 雑誌名

      現代中国研究 19

      ページ: 3-17

  • [雑誌論文] 中国村落政治のアクターたち-道路と村有企業をめぐって2006

    • 著者名/発表者名
      田原 史起
    • 雑誌名

      アジ研ワールドトレンド 130

      ページ: 8-11

  • [雑誌論文] 日本水田農業中"村落営農"的発展2006

    • 著者名/発表者名
      阿古 智子
    • 雑誌名

      三農中国(湖北人民出版社) 5

      ページ: 140-148

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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