研究課題/領域番号 |
18611002
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
大学改革・評価
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
深尾 彰 山形大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80156736)
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研究分担者 |
嘉山 孝正 山形大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50142972)
佐藤 慎哉 山形大学, 医学部, 教授 (00302290)
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研究期間 (年度) |
2006 – 2007
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キーワード | 政策研究 / 大学病院改革 / 教育学 / 財政学 / 社会学 |
研究概要 |
本研究の目的は、新医師臨床研修制度等、昨今の様々な制度改革により大きく影響を受けた「医師の生涯教育」および「医学部の教育病院としての在り方」の実態を明らかにすると供に、今後の大学病院の在り方を考察することにある。文部科学省は、平成20年度より大学病院が緊密に連携して医師のキャリア養成を行なう循環型の医療人養成システムの推進を支援すると公表した。現在の医師不足の環境で、大学病院を中心とした循環型医療人養成システムを構築には、地域病院の集約化が不可欠である。本研究班では、今年度、山形県を対象に、病床数と標準医師数充足率の観点から病院の集約化と医師の適正配置に関する考察を行った。 研究テーマ:「山形県に於ける主要医療機関の標準医師数充足率と病床稼働率からみた医師の適正配置に関する検討」 山形県内の精神単科等を除く病院52施設を対象に病床利用率、標準医師数の充足率を算出した。データは、病床利用率については、良好な経営状況の目安とされる90%と平成14年度の一般病床の全国平均83.4%を、医師充足率は100%を基準として解析した。対象となる医療機関を、病床利用率・医師充足率を基に4つのグループに分類し医師の適正配置と統廃合の必要性に関して検討した。 その結果、標準医師数のみの観点からだけでなく、病床利用率とクロスして比較評価することにより、医師の充足を第一に考えるべき医療機関と集約化を優先すべき医療機関を区別し、医師の適正配置を計画できることが明らかとなった。 今回得られた結果が、「大学病院が緊密に連携して医師のキャリア養成を行なう循環型の医療人養成システムの構築」の一助となれば幸いである。
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