研究分担者 |
宮岡 礼子 九州大学, 数理学研究院, 教授 (70108182)
小谷 元子 東北大学, 理学研究科, 教授 (50230024)
田村 要造 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (50171905)
谷 温之 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (90118969)
栗原 将人 慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40211221)
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研究概要 |
基礎科学系、特に数学研究分野では、その学問の国際性からみて、国際的な研究連携を展開する必要があり、米国や欧州では、他国間がそれぞれ研究教育協定を結び、様hな国際連携により、学生の相互交流、研究者交流を進め、多くの人材育成、研究の進展が見られる。本研究は、日本がこのような国際連携が行われていなかった。このために国際研究協力の糸口を作ることを試みるものである。アイルランドは、力学系、幾何学および数理物理学に伝統を持ち、隣国である英国からの研究の影響と連携によりこの分野での進展を行ってきた。一方、日本はリーマン幾何学、シンプレクティック幾何学、トポロジー、大域解析、リー群論等では世界的な研究が行われてきた。幾何学の研究は、特に数理物理を中心とした様々な複合的研究として発展してきている。特に、非線形微分方程式,リーマン多様体における様々な多様体の幾何学的構造,力学系と離散解析幾何学,シンプレクティック幾何学,超弦理論と場の量子論に重点をおき連携のための準備を行った。日本-アイルランド共催幾何学・数理物理学国際会議の開催準備調査として、日本側の研究主題に対して、アイルランド側との具体的な協力、主題の検討を行うために、アイルランドから、コーク大学、Jurgen Berndt教授を中心に幾何学に関する4名の研究者を招聘し、慶應義塾大学でアイルランド-日本ワークショップを開催した。ダブリン、トリニティカレッジおよびIHES所属のSamson Shatashvili教授を招聘し、アイルランドでの数理物理研究の現状について討議した。コーク大学から、B.McKay, D.Hurley, J.Berndt、N.O'Cornnel、ダブリン高等研究所S.Shatshvili、ダブリン・トリニティカレッジS.Sen各氏との連携協力が得られ、国際会議の開催の計画、相互の研究者交流計画等の具体的計画を策定できた。英国からウォーリック大学数学研究所K.D.Elworthy、が確率解析の研究分野での協力を承諾、このプロジェクトへの参加を得た。コーク大学数学教室と研究教育協定締結を行った。
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