研究課題
国際結晶学連合(IUCr; International Union of Crystallography)会議は3年に一回開かれる国際会議であり、3000人規模の結晶学分野の研究者にとって最も重要なものである。2008年の第21回IUCrは8月23日から31日までの9日間、大阪国際会議場で開催される。本科学研究費補助金では、第21回IUCr準備のための組織委員会と連携して、以下の業務を進める。(1) 藤井保彦IUCrプログラム委員会委員長(原研教授)を中心とし、第21回IUCrの学術プログラム素案を策定すること(2) 会議前後に開催が予定されるプレ・ポストシンポジウムの開催候補地の調査を行うこと(3) 2008年の第21回IUCrまでに開かれる関連国際会議に出席し、調査及び広報活動を行うこと、また関連国内会議における調査・広報活動を行うこと本組織委員会では、幹事会(18人)のもとに事務局(26人)、外務委員会(57人)、学術プログラム委員会(54人)を置き、幹事会に対してアドバイスをする立場の諮問委員会(25人)を設置した。本科研費の目的を主として担うのは学術プログラム委員会であり、「物理・鉱物小委員会」、「化学小委員会」、「生物小委員会」に分けられ、各小委員会にその分野の研究者を十数名から二十数名配している。平成18年度は、IUCr2008組織委員会を編成するために、幹事会開催(7月8日)、諮問委員会開催(9月11日)、事務局委員長会議(10月26日)、全体会議(11月23日)、演題受付・抄録集編集会議(平成19年1月11日)を開催した。また、第23回ヨーロッパ結晶学会(ECM23)に宮原郁子ソーシャルイベント小委員会委員長(大阪市立大理助教授)を派遣して詳しい報告書を作成し、組織委員会の中でその情報を活用した。上記委員会などの会議費、委員の旅費などを支出し、ECM23会議への派遣旅費も支出した。また、事務局および広報活動に係る経費(ポスター・パンフレットの印刷、OA機器消耗品、通信費)についても支出した。本科研費は、一部を平成19年度に繰り越して運用した。5月27-29日に開かれたIUCrプログラム委員会に先立って組織委員会でプログラム素案を策定するため、5月2日-3日に学術プログラム委員会を開催し、そのための委員旅費・会議費などに支出した。そのほか、組織委員会幹事会(4月14日)、外務委員会(6月6日)などの委員旅費などに支出した。