研究課題
平成19年度、アジアにおける補綴学分野の国際学会Asian Academy of Prosthodontics(AAP)と、ニューヨークを中心とした米東海岸の補綴学研究集会Greater New York Academy of Prosthodontics(GNYAP)がいずれも日本で開催される。この2つの研究集会に向けて以下の3点を目的として企画調査を行った。1.アジア諸国をはじめとする諸外国における補綴治療の意義を再評価し、問題点の抽出と新たな研究課題を提示2.日本が架け橋となって諸外国をつなぐ補綴治療に関する共同研究を企画し提案3.本企画調査を基盤に国際集会で得られた成果を国民に還元具体的には、諸外国の補綴治療および研究について、学会出席や諸外国の研究者に聞き取り調査を行い分析した。また、各国における補綴治療の効用と問題点、最近の研究の動向、今後の研究課題について各国の研究者と意見交換を行った。以上の結果をもとに、AAPにおいては日本、韓国より各2名、中国、インド、シンガポール、タイ、台湾、マレーシアからは各1名の研究者を招待講演者として招聘し、各国の補綴治療/研究の現状と展望について幅広くディスカッションできるように企画提案を行うことができた。また、GNYAPにおいては、日米の著名補綴研究者数名の招待講演と、日米の補綴臨床/研究のディスカッションを行う旨企画提案を行った。それに加え、交流協定の調印をはじめとする米、インド、中国、韓国の補綴関連学会との交流を具体的に進めた。