• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

生体反射型ユーザ認証方式

研究課題

研究課題/領域番号 18650013
研究機関静岡大学

研究代表者

西垣 正勝  静岡大学, 創造科学技術院・大学院, 准教授 (20283335)

キーワード生体認証 / 生体反射 / なりすまし / 盲点 / 対光反射 / 縮瞳 / 輻輳反射
研究概要

生体認証は記憶の負荷や携帯のわずらわしさがなく、認証用情報の忘却や紛失の恐れもないため、非常に魅力的な本人認証技術であると言える。しかしながら、指紋であれば残留指紋、虹彩であれば写真などから、その生体情報そのものが非常に容易に漏洩するという重大な問題が存在する。さらに、生体情報は変更不可能であり、その漏洩が一生の問題となるので始末が悪い。よって、生体情報が漏洩しても絶対に複製ができず、また、訓練などにより習得することもできないような生体認証が必要である。そこで本研究では、これを解決する方式の一つとして、「生体の反射を利用した認証方式」を実現することを目的とする.生体反射は人間が自分で制御することのできない生体情報であり、これが不正者に明らかになったとしても、不正者が本人になりすますことは不可能である。
本年度は、輻輳反射として知られている「両方の眼で1点の注視物をとらえる」という人間の反射を用い、これと眼球形状および両眼間距離の個人差を組み合わせることによって、生体反射型認証のプロトタイプを実装した。本方式は、非能動的な反射を利用している分、H18年度に研究を行った「盲点位置の個人差とサッカード反射を利用した生体反射型認証方式」よりもなりすまし耐性に優れ、暗室の使用が不要な分、H19年度に研究を行った「盲点位置の個人差と縮瞳反射を利用した生体反射型認証方式」よりも実用性に優れる。基礎実験を実施し、本方式の実現可能性を検証した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009 2008

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] A user authentication based on human reflexes using blind spot and saccade response2008

    • 著者名/発表者名
      Masakatsu Nishigaki, Daisuke Arai
    • 雑誌名

      International Journal of Biometrics Vol. 1, No. 2

      ページ: 173-190

    • 査読あり
  • [学会発表] 生体反射型認証 : 輻輳反射と眼球形状および両眼間距離を利用した認証方式の提案2009

    • 著者名/発表者名
      青山真之, 山本匠, 高橋健太, 西垣正勝
    • 学会等名
      情報処理学会研究報告, 2009-CSEC-44-15, pp. 85-90
    • 発表場所
      熊本
    • 年月日
      2009-03-05
  • [学会発表] Eyeball reflexes : Security and Biometrics that cannot be spoofed2009

    • 著者名/発表者名
      Masakatsu Nishigaki
    • 学会等名
      Intersec trade fair and conference 2009
    • 発表場所
      アラブ首長国連邦、ドバイ
    • 年月日
      2009-01-20

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi