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2007 年度 実績報告書

分散・協調文書認識環境の構築に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18650036
研究機関東北大学

研究代表者

後藤 英昭  東北大学, 情報シナジー機構, 准教授 (40271879)

キーワード文書認識 / 文字認識 / 画像認識 / 分散処理 / 知能ロボティックス / ネットワーク / Gridコンピューティング / Webアプリケーション
研究概要

サーバ・クライアント構成に基づく文字認識の利用形態について調査を行い、文書認識システムをウェブアプリケーション化する際の問題点について検討した。前年度に開発したHTTPを用いたインタフェースを元に、通信プロトコルを再設計した。また、文字・文書認識エンジンをウェブアプリケーション化するためのツールキット(前年度開発)に改良を加え、オープンソースのソフトウェアとして一般公開した。研究室内に設置したサーバ機の上で複数の文書認識サーバを動かし、世界のユーザへサービスを提供した。
分散・協調型文書認識システムの実用性を調査するために、研究室のサーバにおける利用状況の詳細な分析を行った。その結果、サーバの利用率が約二年間で着実に伸びてきたこと、日常的に利用しているユーザがいることなどがわかり、文書のプライバシー保護が難しいにも関わらず、ウェブベースの文書認識システムには世界的に潜在需要があることを明らかにできた。また、サーバにアップロード(入力)される画像の種類を詳細分析し、ユーザが実に様々な種類の画像(写真を含む)を文字認識にかけようとしていることが明らかになった。これらの調査結果を論文にまとめ、国際会議IVCNZ2007で発表した。得られた知見は、今後の文字・文書認識の研究の方向性に大きな影響を与えると期待される。
クライアント・サーバ構成に基づく文書認識サーバの応用先として、自律ロボットへの応用を検討し、移動しながら周囲の環境から自動的に文字領域を抽出するロボットのプロトタイプを開発した。このロボットは、オフィスでの利用や、盲導犬ロボットなどへの応用を想定したものである。研究成果を論文にまとめ、国際会議ICDAR2007で発表した。自律ロボットから文書認識サーバを利用するためのインタフェースの検討も行った。提案手法は、文字・文書認識の新しい応用分野を切り開くものである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] An Overview of the WeOCR System and a Survey of its Use2007

    • 著者名/発表者名
      Hideaki Goto
    • 雑誌名

      Proceedings Image and Vision Computing New Zealand 2007 (IVCNZ 2007)

      ページ: 121-125

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Autonomous Text Capturing Robot Using Improved DCT Feature and Text Tracking2007

    • 著者名/発表者名
      Makoto Tanaka and Hideaki Goto
    • 雑誌名

      9th International Conference on Document Analysis and Recognition(ICDAR2007) Volume II

      ページ: 1178-1182

    • 査読あり
  • [備考] WeOCRプロジェクトページ

    • URL

      http://weocr.ocrgrid.org/

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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