研究概要 |
(1)経営組織の調査(感性的要素の実態データ収集と感性パラメタの抽出) 本研究が対象とする経営組織について出版物を中心にした調査(合理的要素の収集が主)および聞き取り調査(感性的要素の実態の収集が主)を行った.また,企業経営における感性を要素の利用状況を,とくに情報システムへの反映状況の調査を行った.これら聞き取りの内容から基礎データとして感性的なパラメタの抽出を行った. (2)関連モデルの調査(情報処理システム関連モデルの調査) 本研究が対象とするシミュレーションを行うために,過去利用されていた情報処理システムとそこで利用されていたモデルや扱うことのできるモデルを文献により調査した.また,実際に使用されている現場に出向き,システムがどの程度使用されるかを調査した.これによりコンピュータソフトウェアによって実現できるモデルの構築を行った. (3)モデル考察と確立 (1)および(2)で収集・分析した結果をもとに,シミュレータ構築のための基礎実験(プロトタイプの作成)をおこなった.これを用いてシミュレーションシステム構築のための実験システム(システムプロトタイプ)を作成しモデルの妥当性を検証する. (4)総括 ほぼ,計画通りの進捗であった.特に(3)については,シミュレータに必要な機能設計に相当する部分も明確になったことにより,次年度でのシミュレータ構築が容易となった.
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