本研究は、CSR(Corporate Social Responsibility)における産学協働デザインの用件について基礎的な研究を行うことを目的とする。具体的には、各大学の地域貢献活動・社会貢献貢献活動を効果的に推進するためのファシリテーション・ステーションをウェブ上に構築し、それと企業のCSR活動をリンクさせるための用件について、基礎的な研究を行うものである。 平成18年度は、 1 全国の大学約700校に対し、地域貢献活動や学生のボランティア活動支援体制に関するアンケート調査を実施し現状と問題点を摘出する 2 大学間の経験の共有を促進するためのポータルサイト(ファシリテーション・ステーション)の基礎設計を行う 等の作業を行った。とくに2については、ボランティア活動参加登録システムとボランティア依頼システムステムの汎用化に焦点を当てた。 また、これらの作業と並行する形で、各種文献により、企業におけるCSR活動に関し、その理念や実施体制、問題点、課題等について調査を実施、キックオフシンポジウムの準備やポータルサイト設計準備を行った。これらの作業に引き続き、CSR活動を組織的に展開する企業に、地域貢献ポータルサイトへの登録を勧め、現状分析や理念に関しては大学側からの、経験やノウハウについては企業側からの相互提供交流関係を形成できるような汎用システムの開発とポータルサイト構築に着手する予定である。
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