• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

装着型カメラによる遺跡発掘記録モニタリング

研究課題

研究課題/領域番号 18650060
研究機関大阪大学

研究代表者

佐藤 宏介  大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (90187188)

キーワード情報考古学 / ウェアラブルコンピュータ / 作業記録 / ライフログ / 発掘支援
研究概要

研究成果は、遺跡発掘現場での作業員の作業の様子のデジタルAV記録するオンサイト部分と、そのデジタルデータを画像・音声分析するポスト処理部分、さらに実際の考古現場での実証実験部分からなる。
デジタルAV記録のパート1として、遺跡全体を遺跡周囲に設置するカメラでエンドレス録画するだけでなく、発掘作業者の作業の様子をクローズアップの状態で保存するため、作業者のバックパックの肩パッド部に小型カメラを、手袋にRFIDリーダーを装着し、それをバックパック内の小型PCにリアルタイムに圧縮映像としてムービー記録するウェアラブルコンピュータシステムを構築した。
パート2として、遺跡全体を遺跡周囲に設置するカメラでエンドレス録画し、それをリアルタイムにFOMA携帯デジタル無線回線を利用した映像伝送し記録する発掘現場遠隔映像記録システムも試作した。
パート1のシステムは、12月23〜30日の期間に、米国レーナー発掘調査隊の協力を得て、エジプト・ギザ地区の大ピラミッド周辺の遺跡発掘現場で実証実験を行った。遺物にRFIDタグを現場作業員が発掘初出時に装着したものと仮定し、それを考古学研究者が観察作業するものとして、装着された本システムがその様子を自動記録する設定で行った。日光直射、高温、砂塵の過酷な環境にあっても、本試作システムは動作し、満足な映像が黒くできることを実証できた。
パート2のシステムは、大学キャンパス内だけでなく、(財)元興寺文化財研究所の協力を得て、10月12日に兵庫県高砂市「石の宝殿」遺跡からFOMA回線2回線を利用し、現場-研究室間で無線映像伝送実験を行った。その結果、ウェラブルカメラよりも、広角レンズの固定視点カメラの方が考古遺跡の遠隔指示に適していることが判明した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] RFIDを用いた作業映像の記録・管理システム2007

    • 著者名/発表者名
      南部俊輔, 佐藤宏介
    • 雑誌名

      日本情報考古学会第23回大会 (3月23日発表予定)

  • [雑誌論文] 考古調査情報共有のための写真ブラウジングシステム2007

    • 著者名/発表者名
      鷹田陽介, 金谷一朗, 佐藤宏介
    • 雑誌名

      日本情報考古学会第23回大会 (3月23日発表予定)

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi