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2006 年度 実績報告書

実践家のクロストークに基づくニューロエシックスの構築

研究課題

研究課題/領域番号 18650064
研究機関名古屋大学

研究代表者

八田 武志  名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (80030469)

研究分担者 戸田山 和久  名古屋大学, 情報科学研究科, 教授 (90217513)
大渕 憲一  東北大学, 文学研究科, 教授 (70116151)
飯高 哲也  名古屋大学, 医学系研究科, 助教授 (70324366)
浜島 信之  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (30172969)
仲秋 秀太郎  名古屋市立大学, 医学系研究科, 講師 (80315879)
キーワード脳科学 / 倫理 / 脳画像研究 / 社会的公正
研究概要

最近の脳機能の研究法の著しい進展は、実際以上に脳画像の信頼性や妥当性を過信する傾向を生んでいる。これら神経科学の手法の効用と限界に関する正確な情報提供は神経科学者の任務であり、脳機能、脳構造に関する評価情報の取り扱いに関わる倫理が問題となる。これは、神経科学関連分野でも単に研究者個人のレベルで対応可能な研究倫理にとどまらない、社会的な問題に直面する可能性が高いためである。本研究はこのような可能性を見据えて、ニューロエシックス(神経科学倫理)の構築が狙いである。そのために、様々な脳機能研究手技に専門的な理解と経験を有する実践家による、それぞれの研究法の今後の進展具合の学習や限界の検討を目指す取り組みを実施した。
本年度は、(1)それぞれが依存している脳機能研究法についての効用と限界に関する資料の収集を行った。(2)平成18年7月に東京で開催された脳科学倫理に関するワークショップに2名の研究分担者が参加し、資料収集を行った。(3)平成18年9月に日本神経心理学会において「脳を測る・計る・量る」と題するシンポジウムを開催し、fMRI(functionalmagnetic resonance imaging)、PET(positron emission tomography)、ERP(Event related potentials)、NIRS(near infrared spectroscopy)、MEG(magneto-encephalography)などの脳機能評価法の最近の進展と効用と限界を4名の講演者を招いて議論した。(4)最新のfMRI研究の進捗を学ぶためにLondon大学の研究者の講演を行った。(5)ニューロエシックスに関する日本人の倫理性の特徴を検討する目的の国際比較を19年度実施すべく,その打ち合わせのために国立台南大学社会科学院を訪問しワークショップの計画等について協議した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 神経心理学研究における測定と評価について2007

    • 著者名/発表者名
      八田武志
    • 雑誌名

      神経心理学 23

      ページ: 2-7

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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