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2006 年度 実績報告書

香り刺激の脳内情報構造化機構の刺激特異性について

研究課題

研究課題/領域番号 18650069
研究機関独立行政法人理化学研究所

研究代表者

藤井 直敬  独立行政法人理化学研究所, 象徴概念発達研究チーム, 副チームリーダー (20392095)

研究分担者 岡ノ谷 一夫  独立行政法人理化学研究所, 生物言語研究チーム, チームリーダー (30211121)
キーワード光トポグラフィ / 香道 / 嗅覚弁別 / 推論
研究概要

嗅覚刺激は、視覚や聴覚のように、通常我々ヒトが高度な情報処理を行わない知覚刺激である。一方視覚や聴覚刺激は、複雑な処理を行った後、脳内部でイメージとして取り扱うことができる。本研究課題では、「香道」という日本特有の文化を用いて、香り情報の脳内情報構造化の仕組みを明らかにする。また嗅覚課題と同様に、聴覚、味覚刺激の弁別課題を用い、香りの情報構造化の仕組みの刺激特異性を明らかにする。本年度は、このような課題に対して、光トポグラフィを用いた、香木弁別課題遂行中の脳活動を前頭前やから記録してみた。課題は4種類の香木の香りをABCDの4種類の名前で弁別するという課題である。被験者は行動熟練者と初心者をそれぞれ10人を準備する。実際に香道の熟練者から記録をとってみると、課題中の香木の香り弁別期間に、熟練者に特有の脳活動パターンがあることが明らかになった。これは複数の香道熟練者の被験者を通じて見られたものであり、一方香道初心者の記録からはそのような脳活動パターンを見ることは出来なかった。これを見る限り、熟練者は右半球と左半球を異なった様式で用いており、さらにその両者が相互に連絡をとりあっている傾向が見受けられた。
現在までに予定している被験者数の半分まで記録は終了しており、19年度も継続して記録を行う予定である。また、脳機能解明とは別に、香木の成分分析に関しても共同研究を行い、香りと脳活動をつなげる、化学物質のガス成分分析も開始しつつある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Extension of corticocortical afferents into the anterior bank of the intraparietal sulcus by tool-use training in adult monkeys.2006

    • 著者名/発表者名
      Hihara S, Notoya T, Tanaka M, Ichinose S, Ojima H, Obayashi s, Fujii N, Iriki A
    • 雑誌名

      Neuropsycologia 44(13)

      ページ: 2636-2646

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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