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2007 年度 実績報告書

地理情報システム(GIS)を用いた感染症のグローバルな空間解析の試み

研究課題

研究課題/領域番号 18650071
研究機関新潟大学

研究代表者

齋藤 玲子  新潟大学, 医歯学系, 講師 (30345524)

研究分担者 鈴木 宏  新潟大学, 医歯学系, 教授 (20091704)
キーワードインフルエンザ / 地域伝播様式 / 地理情報システム(GIS) / 流行 / 抗原性変異 / 年齢別解析 / 地理的解析
研究概要

上記課題について、平成19年度は地理情報システム(GIS)を用いて日本国内でのインフルエンザの地域流行伝播様式について解析した。長崎県の諌早医師会と協力し諌早市(人口14万人)の約100医療機関を受診したインフルエンザ患者の発生情報について毎週一回の報告を受け、患者住所情報(大字レベル)から患者分布を週毎に地図化を行った。結果の分布地図は保健所や医療機関に配布され、諌早市内のケーブルテレビで一般公開され、地域のインフルエンザの流行状況把握に役立つと好評であった(情報の性質上、インターネット公開は無し)。
過去のデータをあわせ2004/05年、2005/06年、2006/07年のインフルエンザ流行形式について統計的に解析した。年齢別流行様式をラグ相関にて解析したところインフルエンザA,B型共に抗原性変化が起こった年には各年齢がほぼ一斉に流行するものの、前年度と同じ抗原性の株が流行した際は、各年齢で流行のピークに差が生じ特に高齢者のピークが遅れる傾向があった。
さらには、諌早市の5市町村での地理的な時間差をラグ相関で解析したところ、佐賀県方向からの流れと、島原半島からの流れの二つが認められた。
今回の課題では、日本国内のインフルエンザ伝播の解析が主となり、海外のインフルエンザ伝播解析は平成18年度のみとなった。現在、2007/08年の結果をあわせ、諌早でのインフルエンザ流行様式についての論文化を進めている。
新型インフルエンザに備え、日本国内でのインフルエンザの伝播流行様式の詳細な地理的解析は地域での封じ込め計画を立てる上で非常に重要であり、本課題を遂行した意義は大きいと考えられる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 記述疫学を用いた感染症の評価について2008

    • 著者名/発表者名
      木村義成、鈴木宏、田邊直仁、齋藤玲子
    • 学会等名
      第3回保健医療GIS国際シンポジウム
    • 発表場所
      新潟
    • 年月日
      2008-03-12

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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