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2006 年度 実績報告書

エージェントの協調による染色体画像からの領域抽出・同定法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 18650075
研究機関東北大学

研究代表者

阿部 亨  東北大学, 情報シナジー機構, 助教授 (80222652)

研究分担者 木下 哲男  東北大学, 情報シナジー機構, 教授 (20282006)
キーワードバイオインフォマティクス / 染色体 / 画像処理 / エージェント
研究概要

本研究は,染色体の光学顕微鏡画像に基づき,染色体の種々の異常を自動的に分析するシステムの開発を最終的な目標としている.今回の研究課題では,画像から染色体領域を抽出し,各染色体領域を同定する処理に焦点を絞り,この二つの処理を高精度に行う新たな手法の確立を目指している.
本研究課題で提案する手法は,『1本の染色体領域を複数の部分領域の連なりと見なし,画像中で各部分領域を特異的に探索するエージェントを相互に協調させ,染色体領域の抽出・同定を同時に行う』というアイディアに基づいている.本年度は,画像中で部分領域(部分バンドパターン)を探索するアルゴリズムの検討と部分領域探索エージェントの設計を行った.さらに,評価実験に用いる試作システムの設計と一部の実装を進めた.
1 部分領域探索アルゴリズムの検討
現在広く使用されているG分染法で染色された染色体の画像を対象とし,特定の部分バンドパターンに対応する箇所を画像中で探索する手法,および,探索単位となる部分バンドパターンの検討を行った.
2 部分領域探索エージェントの設計
各部分領域探索エージェントが,部分領域探索アルゴリズムを自律的に実行する機構,および,他のエージェントと相互に協調するための知識・機能の設計を行った.
3 試作システムの設計と実装
本研究分担者らが開発したエージェントフレームワークDASHを用い,試作システムの実装を行った.染色体の模式図からシミュレーション画像を作成し,これを対象に,試作システムの動作検証実験を行った.その結果に基づき,より効率的にエージェント相互の協調が行われるよう,エージェントへの探索の依頼法や情報の交換・共有法について検討を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 部分バンドパターンに基づく染色体領域の抽出・同定手法2007

    • 著者名/発表者名
      濱田 智栄子
    • 雑誌名

      2007年電子情報通信学会総合大会講演論文集

      ページ: D-16-11

  • [雑誌論文] マルチエージェントによる染色体領域の抽出・同定手法の提案2006

    • 著者名/発表者名
      山口 傑
    • 雑誌名

      電子情報通信学会技術研究報告 PRMU2006-180

      ページ: 55-60

  • [雑誌論文] Region extraction with cooperative active contours2006

    • 著者名/発表者名
      Takatoshi Muramatsu
    • 雑誌名

      情報科学技術レターズ 5

      ページ: 215-217

  • [雑誌論文] 染色体画像処理のためのマルチエージェント協調方式2006

    • 著者名/発表者名
      山口 傑
    • 雑誌名

      平成18年度電気関係学会東北支部連合大会講演論文集

      ページ: 2E25

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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