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2007 年度 実績報告書

行動スクリーニング系の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18650100
研究機関東京大学

研究代表者

飯野 雄一  東京大学, 大学院・理数学系研究科, 教授 (40192471)

研究分担者 國友 博文  東京大学, 遺伝子実験施設, 助教 (20302812)
キーワード線虫 / 化学走性行動 / 行動変異体 / 行動スクリーニング / RNAi / 学習
研究概要

行動を指標としたスクリーニングを容易にするために、線虫C.エレガンスを用い、化学物質を格子状にスポットする行動アッセイ法を開発した。今年度はこの系をもとにして、化学走性行動に関わる神経回路の決定を行った。一匹の線虫でレーザーにより個々の神経を破壊し、それをNaClを格子状にスポットしたプレートに置きコンピュータを用いた追尾システムで行動を定量化した。感覚神経としてASE感覚神経が重要であり、右のASEが優位に働くことがわかった。介在神経RIA、 AIZについても検討を行った。次に、機能遺伝子のスクリーニングのためのRNAi法の検討を行った。問題は、従来より神経細胞にはRNAiが効きにくいと言われている点である。二重鎖RNAを発現する餌を与えるfeeding RNAi法と、プロモーターから二重鎖RNAを発現するようにしたヘアピンRNAi法を検討し、RNAiが効きやすくなっている線虫のrrf-3変異体およびeri-1; lin-15変異体も試した。この結果、ヘアピンRNAi法が必須であること、rrf-3株が比較的効率がよいことがわかったが、遺伝子により効きが悪いものも多く、特に対象が単一細胞であるときは、わずかな効果しかなかった。ヘアピンRNA発現の煩雑さも考えると、スクリーニングには有用でないと判断した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2007 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Molecular characterization of a novel RhoGAP, RRC-1 of the nematode Caenorhabditis elegans2007

    • 著者名/発表者名
      Delawary, M., Nakazawa, T., Tezuka, T., Sawa, M., Iino, Y., Takenawa, T., Yamamoto, T.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 357

      ページ: 377-82

    • 査読あり
  • [学会発表] 線虫の化学走性行動の2つの戦略2007

    • 著者名/発表者名
      飯野雄一
    • 学会等名
      第30回日本神経科学大会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜
    • 年月日
      2007-09-12
  • [備考]

    • URL

      http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/mgrl/IINO_lab/

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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