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2006 年度 実績報告書

廃用性筋萎縮のインビボ病態生理学への新展開-放射性トレーサーによる非侵襲測定法-

研究課題

研究課題/領域番号 18650151
研究機関金沢大学

研究代表者

立野 勝彦  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (40092788)

研究分担者 山崎 俊明  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (00220319)
天野 良平  金沢大学, 医学系研究科, 教授 (30111769)
キーワード骨格金 / 201タリウム / オートラジオグラフィー / 廃用性筋萎縮
研究概要

ICRマウス5週齢,30匹を用い,下肢骨格筋のタリウム201(^<201>TI)の取り込み状態を経時的に又オートラジオグラフィー(ARG)で筋中の分布状態の観察を行った.マウス後肢筋は次の5つの筋で調べた.ヒラメ筋(SOL),足底筋(PLA),腓腹筋(GAS),長趾伸筋(EDL),前脛骨筋(TA)である.^<201>TIの投与は生理的食塩水に10倍希釈をした原液201TIを0.1mlを腹腔内に注入した.^<201>TIの取り込みの経験:時観察は,^<201>TI投与後A=10分,B=1時間,C=3時間'D=6時間のグループに分け計測した.^<201>TIの取り込み率の計測は,Autowell Gamma Counterで行い,各筋の取り込み率は投与1%の標準により比較し,湿重量で除して結果を出した.投与後AはSOLに有意に他の筋に比して%dose/gが高値を示していた.次いでPLAがGAS, EDLに比して高値を示していたが,EDLでは最も低値を示していた.BにおいてもAと同様にSOLは高値を表しており,GAS, EDL, TAは低値であった.Cでは依然としてSOL, PLAが高値を保持していたが,DおよびEではSOLは他筋に比べて有意に低値をとっていた.赤筋優位であるSOLは他の筋,特に白筋優位であるEDLに比べて有意に^<201>TIの取り込みが多いということが判明し,筋の特異性を示す有意義な方法といえる.またARGの観察は,ARG用の切片を透明セロファンテープで固定し,ラップを敷いた後Imaging Plate(IP)を用いてARG画像を得た.ARGにおける筋の中の分布画像の観察では,筋の表在あるいは深部に集積する違いが十分に観察可能であることが判明し,筋の特徴を掴み取ることができる有意義な方法であることが示唆された.そこで^<201>TIの取り込みが筋の特性を示すことが以上より判明したことから,廃用性筋萎縮での赤筋優位であるSOLで,どのような病態像を示すかのかを次に研究するかにある糧となりうる結果であった.

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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