研究課題/領域番号 |
18650154
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松川 寛二 広島大学, 大学院・保健学研究科, 教授 (90165788)
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研究分担者 |
土持 裕胤 広島大学, 大学院・保健学研究科, 助手 (60379948)
川口 浩太郎 兵庫医療大学, リハビリテーション学部, 教授 (60263703)
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キーワード | 骨交感神経 / 骨血流量 / 骨レモデリング / 交感神経刺激 / 交感神経活動 / 血管収縮 / α受容体 / β受容体 |
研究概要 |
骨への血液供給とその最適な調節は、骨の活発な代謝活動を可能とする基礎的な要件である。ストレス等による自律神経活動の変調が骨形成や骨リモデルリングに与える影響の理解は、リハビリテーション臨床医学における重要な課題である。しかしながら、従来骨の血流動態ならびに骨形成の交感神経性調節に関する臨床研究・基礎研究はほとんど実施されておらず残された問題であった。平成18年度までは、麻酔動物(ラット)を用いて、次の2課題に関する研究を実施した。 (1)骨交感神経の同定:腰部交感神経幹に蛍光トレーサーを投与し軸索内輸送により交感神経末端まで順方向性に蛍光トレーサを輸送させることで、後肢の大腿骨、脛骨および膝関節に分布する交感神経の可視化を試みた。3-4週齢のラットの交感神経幹にDiIを投与し1-2ヶ月後にin-vivo蛍光顕微鏡を用いて交感神経の観察を実施したが、まだ明瞭な交感神経像を同定できていない。次年度も、DiI投与法の改良を行ない骨交感神経の探索を続けていきたい。 (2)骨血流量の記録と交感神経刺激効果:腰部交感神経幹の電気刺激が骨血流量の及ぼす景況を調べた。レーザー血流計を用いて骨組織血流量を記録した。交感神経幹の電気刺激は骨血流量を減少させた。この効果は交感神経α遮断薬でブロックされたので、交感神経系はα受容体を介して骨血管を収縮される作用をもつことを明らかにした。次年度では、骨交感神経活動の記録を試みたい。
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