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2006 年度 実績報告書

SSC運動理論を応用した子どものための新しい体力づくり法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18650178
研究機関鹿屋体育大学

研究代表者

図子 浩二  鹿屋体育大学, 体育学部, 助教授 (70284924)

研究分担者 宮西 智久  仙台大学, 体育学部, 助教授 (20285646)
キーワードSSC運動理論 / 子ども / 体力づくり法 / 開発
研究概要

申請者は、これまでにスポーツ選手を対象にしたStretch-Shortening Cycle運動の遂行能力(SSC運動の遂行能力)を測定する機器を開発し、その測定評価法を確立してきた。本研究では、まず始めにスポーツ選手の方法論を応用して、子どものSSC運動の遂行能力を測定できるシステムを開発した。計測システムは、縄跳び運動と同様な連続リバウンドジャンプをマットスイッチ上で行わせ、接地と離地の時間を計測し、それをもとに接地時間と跳躍高およびパワー指数を算出し、リアルタイムに表示するものである。また、簡単に携帯ができるように軽くしかもバッテリを搭載したものを製作し、いつでも、どこでも、簡単に計測ができるシステムにした。このシステムの妥当性を検証するために、最も精度よく力の計測ができるフォースプレートを同時に用いて接地時間と跳躍高およびパワー指数を算出し、このシステムから得られたデータと比較した。その結果、今回開発したシステムは、スポーツ科学の研究を行うために十分の精度を有しているとともに、高い信頼性のある機器であることが実証できた。
次に、思春期後期男子生徒145名を対象にして、SSC運動の遂行能力を計測するとともに、各種のジャンプ能力および疾走能力を測定し、それらの項目間の相互関連性について検討した。疾走能力には、スイング型のジャンプ力、ピストン型ジャンプ力、SSC運動の遂行能力、脚筋力の順に高い相関関係が認められ、それぞれの項目はより重要性の高い項目順に配列できることが明らかになった。また、疾走能力を加速力と全速力に分けて検討すると、前者の能力にはピストン型のジャンプ力およびSSC運動の遂行能力が、後者の能力にはスイング型のジャンプ力が大きく影響していることが認められた。これらの結果は、体育授業において、SSC運動の遂行能力を高める授業プログラムを立案するための原則やその方向性について考える場合に有益な知見になるものである。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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