研究課題/領域番号 |
18650180
|
研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
伊佐地 隆 茨城県立医療大学, 付属病院, 助教授 (80193233)
|
研究分担者 |
池田 恭敏 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 助教授 (00274986)
大仲 功一 茨城県立医療大学, 付属病院, 講師 (10285059)
安岡 利一 茨城県立医療大学, 付属病院, 講師 (90239749)
|
キーワード | 脊髄損傷 / 対麻痺 / 車いす / 体力評価 / リハビリテーション |
研究概要 |
脊髄障害対麻痩者の体力テストを標準化し、普遍的な体力評価法を策定することを目的としてデータの集積を行った。 全国の関連施設にも呼びかけてプロジェクトチームを形成し、共通の測定方法で測定を行い、また今後の測定スケジュールも組みつつ進めた。初年度末現在、6施設にて合計61名の測定を行った。内訳は男性51名、女性10名、年齢18〜64歳(平均±標準偏差38.8±12.0 中央値34)、残存髄節上位胸髄(Th1〜6)12名、下位胸髄(Th7〜12)35名、腰髄12名、不明2名、受傷からの年数0〜49年(11.5±11.5、9)であった。 測定結果は握力右24.5〜63.2kg(44.8±10.9、45.6)、左22.2〜〜60.3kg(43.6±10.3、45.1)、肩腕力押力6.5から64.5kg(37.3±13.1、40.0)、引力11.0〜57.5kg(33.8±11.8、32.5=、車いす20m走5.81から13.54秒(7.90±1.56、7.34)、リピートターン5〜19回(11.2±2.4、11)、車いす5分走240.0から734.9m(574.4±99.5、585.4)で、いずれも正規分布を示していた。 男女の平均値を比較すると、T検定ですべてのテストで有意差を認めた。年齢、受傷年数、残存髄節と各測定値の間に相関はなかった。身長はすべての測定値と相関関係があり、体重は握力と相関関係があった。各測定値間のすべてに相関がみられた。受傷後のスポーツ歴との関係では、受傷前のスポーツの有無では車いす5分走のみに有意差がみられ、受傷後のスポーツの有無では、握力、車いす20m走、車いす5分走に有意差がみられたが、肩腕力とリピートターンにはみられなかった。 今後早期に目標数の測定を行い、標準化を進めていきたい。
|