研究課題/領域番号 |
18650180
|
研究機関 | 茨城県立医療大学 |
研究代表者 |
伊佐地 隆 茨城県立医療大学, 付属病院, 准教授 (80193233)
|
研究分担者 |
池田 恭敏 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 准教授 (00274986)
大仲 功一 茨城県立医療大学, 付属病院, 講師 (10285059)
安岡 利一 茨城県立医療大学, 付属病院, 講師 (90239749)
|
キーワード | 脊髄損傷 / 対麻痺 / 車いす / 体力評価 / リハビリテーション |
研究概要 |
脊髄障害対麻痺者の体力テストを標準化し、普遍的な体力評価法を策定することを目的としてデータの集積を行った。 医療体育研究会会員の施設を中心に、測定マニュアルにしたがって測定をすすめた。平成18年度から開始し、平成19年度末現在で、12施設で全150名(二分脊椎を含む)の測定を行った。内訳は男性136名、女性14名、年齢15〜74歳(平均±標準偏差40.7±12.3、中央値39)、残存髄節頸髄2名、上位胸髄(Th1〜6)33名、下位胸髄(Th7〜12)74名、腰髄34名、仙髄4名、不明2名、受傷からの年数0〜50年(15.9±12.6、14)であった。測定結果は握力右15.0〜73.0kg(40.8±12.4、39.0)、左4.5〜65.0kg(41.8±10.9、43.9)、肩腕力押力6.5〜68.0kg(37.0±13.3、37.0)、引力11.0〜57.5kg(32.4±11.1、31.0)、車いす20m走5.51〜13.54秒(7.72±1.44、7.32)、リピートターン5〜19回(11.1±2.3、11)、車いす5分間走240.0〜789.0m(583.0±97.6、593.4)で、車いす20m走、リピートターン以外は正規分布を示していた。 男女の平均値を比較すると、T検定ですべてのテストで有意差を認めた。男性の分析では年齢、身長と各測定値間、すべての測定値間に有意な相関がみられた。受傷からの年数、残存髄節、麻痺の程度と各測定値の間に有意な相関はなかった。スポーツ歴との関係では、受傷前後のスポーツの有無で、いくつかの項目に有意差がみられた。 今後早期に目標数(200名)の測定を行い、標準化を進めていきたい。
|