• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2007 年度 実績報告書

超短期間の筋力トレーニングが神経筋機能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 18650187
研究機関名古屋大学

研究代表者

秋間 広  名古屋大学, 総合保健体育科学センター, 准教授 (40292841)

キーワード神経筋機構 / 筋力トレーニング / 筋力増加 / 神経系の改善
研究概要

超短期間の筋力トレーニングが,神経筋機構に及ぼす影響について検討することが本研究の目的である.本年度は昨年度行った4日間の筋力トレーニング前後における,等速性膝伸展動作中の大腿四頭筋の神経筋活動の結果を分析することであった.8名の成人男性が等速性膝伸展による角速度120゜/secにおける等速性膝伸展運動を,休息日をはさむ5日間のうち4日間行った.コントロール群として8名の成人男性が実験に参加して,トレーニング群と同様に前後の測定のみを行った.測定の前後に角速度0゜/sec,60゜/sec,120゜/sec,240゜/secの等速性最大筋力発揮中の大腿直筋,外側広筋および内側広筋から表面筋電図を記録した.表面筋電図は角速度が設定した角速度に達した部分におけるroot mean square(RMS)を計算した.表面筋電図の電極貼付部位を2回の測定で同一とするため,マジックで印をつけておいた.等速性膝伸展力に関しては,昨年度の報告のようにいずれの角速度においても有意な筋力の増加は認められなかった.一方,表面筋電図については測定に用いた全ての角速度の等速性膝伸展運動においても,RMSが増加する(41.5±46.6%から9.8±21.6%)ものの有意な変化ではなかった.しかしながら,個人的に見てみるとRMSが50%から100%程度の増加を示す被検者もおり,用いた被検者全体としてのトレーニング効果は認められなかったものの,個人的には著しい神経筋機能の向上が認められた者も見受けられた.以上の結果は,本研究で用いた超短期間の筋力トレーニングは,有意な筋力増加や表面筋電図の増加を引き起こすには至らなかったが,今後の研究につながる重要な知見が得られたことは評価すべきであると考えている.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Age-related reductions in expression of serum response factor and myocardin-related transcription factor A in mouse skeletal muscles.2008

    • 著者名/発表者名
      Kunihiro Sakuma
    • 雑誌名

      Biochimica Biophysica Acta (in press)

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effect of unloading on muscle volume with and without resistance training2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Akima
    • 雑誌名

      Acta Astronaut 60

      ページ: 728-736

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Effects of 20-day bed rest with and without strength training on postural sway during quite standing2007

    • 著者名/発表者名
      Motoki Kouzaki
    • 雑誌名

      Acta Physiol 189

      ページ: 279-292

    • 査読あり
  • [学会発表] Intensive interval training prevents muscle atrophy during unloading2007

    • 著者名/発表者名
      Hiroshi Akima
    • 学会等名
      American College of Sports Medicine
    • 発表場所
      New Orleans, LA, USA
    • 年月日
      2007-06-01

URL: 

公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi