• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

インターネットを用いたうつ病予防のための自己学習プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 18650191
研究機関筑波大学

研究代表者

谷向 知  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (90361336)

研究分担者 川西 洋一  筑波大学, 大学院人間総合科学研究科, 講師 (80375493)
キーワードインターネット / 認知療法 / 学習プログラム / うつ病 / 予防
研究概要

今年度はインターネットを用いた自己学習プログラムの開発を行った。この際、次の流れで研究開発を進めた。
1.インターネットの既存のうつ病予防サービスの検討:
まずウェブ調査、文献調査を行い、うつ病予防に際して、インターネット上でどのような試みが行われているか検討した。もっとも多かったのはウェブサイトでの情報提供であり、治療に関する情報提供に不十分なものが多かった。他にメールカウンセリングや自助グループ活動も行われていたが、自己学習プログラムは、認知療法の理論を用いた双方向的な心理教育プログラムが海外で数例報告されていたのみだった。
2.インターネットを用いた精神障害の動向調査
インターネット上のうつ病予備軍の動向を、研究用ウェブサイトの訪問者に対するアンケート調査を用いて検討した。調査対象中、自覚的にうつの訴えが8割に認められ、精神科受診が望まれる重症群のうちでも、医療機関を受診している者は3割で、7割近くが未受診であった。結果より、多数の未受診のうつ病の存在が示唆され、インターネットにおけるうつ病予防のニーズは高いと思われた。
3.自己学習プログラムの開発
以上の検討を元に自己学習プログラムを開発した。様式は双方向的なHTML fileページ群で、うつ予防の認知療法テキスト、練習問題、症例の物語の3パートの内容からなる。テキストは6つのステップで構成され、テキストをステップに沿って閲覧し、物語を参照し、練習問題を行うことで効率的に学習が行えることを目指している。デザインはflashで作成し、精神科医のアバターが語りかける形式で、利用者に親近感を与えるよう配慮した。練習問題の得点やページの閲覧時間は記録され、後に有効性を検証できるようデータを蓄積するプログラムを組み込んだ。
本プログラムの有用性について、次年度検討する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2007

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] インターネットを用いた精神障害の動向調査2007

    • 著者名/発表者名
      矢作 千春 他
    • 雑誌名

      精神医学 49 (3)

      ページ: 301-309

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi