研究課題/領域番号 |
18650196
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
山口 晴保 群馬大学, 医学部, 教授 (00158114)
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研究分担者 |
酒井 保治郎 群馬大学, 医学部, 教授 (40170568)
浅川 康吉 群馬大学, 医学部, 助手 (60231875)
勝山 しおり 群馬大学, 医学部, 助手 (50334123)
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キーワード | 加齢 / 老化 |
研究概要 |
主担当の山口を中心に、軽度認知障害(mild cognitive impairment ; MIC)〜軽度認知症の症例収集を行った。群馬大学大学院医学系研究科博士(前期)課程保健学専攻に属する大学院生が勤務する老健や関連のグループホーム、介護老人福祉施設などに協力を求め、MCI・軽症認知症例をスクリーニングしている。まずは、1)物忘れを自覚し、2)介護者など周囲の人間が物忘れに客観的に気づいている人たちをMCI(CDR0.5)とする。軽症認知症(CDR1)と合わせて50例を集めることを目標としている。 次に、MC1診断のための認知テストと神経心理学的評価について検討した。これまでの予備調査で、MCIを検出する認知テストとして(1)Wechsler memory scale-revised (WMS-R)の視覚対連合、(2)WMS-Rの言語対連合、(3)Kohs立方体組み合わせテストを行うと有効であるとの結果を得ている。そこで、上記の1.で抽出した「他覚的な物忘れを有する方々」に対し、Mini-mental state (MMS)、WMS-R論理記憶、Trail making test、かなひろいテスト(金子)などを行っている。さらに、根本の開発した有意味かなひろいテストの有用性も、多施設での調査を終え、解析中である。 また、大学院生が、少人数に対して脳活性化リハビリテーションを実施し、効果の検討を開始した。言語療法士や理学療法士、作業療法士が、介入群に作業回想法を主とした介入を行っている。火熨斗(ひのし)や洗濯板などの古道具を手に取ることをきっかけに、高齢者が、介護者に使い方を教えるという役割とコミュニケーションを通して楽しい時間を共有し、また生き甲斐を感じてもらうことで、生活がどのように変化するかを評価している。
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