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2006 年度 実績報告書

「ケア学」の構築に向けての実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 18650212
研究機関大阪市立大学

研究代表者

白澤 政和  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (20094477)

研究分担者 三浦 研  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教授 (70311743)
春木 敏  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 助教授 (80208694)
松島 恭子  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 教授 (20132201)
長濱 輝代  大阪市立大学, 大学院生活科学研究科, 講師 (40419677)
キーワード介護 / ケア
研究概要

「「ケア学」の構築に向けての実証的研究」を行うにあたって、初年度して、まずはケアに関する文献を収集し、そこでの考え方の違いや共通点を理解することとした。
ケアに関する実証研究としては、以下の2つの研究を行った。
第1の研究は、「ケア」というものをどのように捉えているのかの現状を理解するために、要介護高齢者に焦点をあてて、介護支援専門員と呼ばれるケアマネジャーを対象に、ケアを提供するホームヘルパーを利用する場合の利用者特性について調査研究を行った。研究方法としては、郵送調査で、量的分析を主とするものである。調査結果から、ホームヘルパーのケアを提供する揚合には、利用者の身体面だけでなく、心理面や社会面が関連していることが分かった。そのため、ケアには、利用者の身体・心理・社会的側面が関連しており、ケア学には、人々の身体・心理・社会的側面に関与する様々な研究が必要であることが分かった。
第2の研究は、ケアの中でも、とりわけ医療との接点が強く、きわめて重要なケア場面である「ターミナルケア」での、介護支援専門員の業務内容の分析から、ケアの内容を分析することとした。研究方法としては、介護支援専門員からのターミナルケア業務についてのヒヤリングをもとに、質的分析を行ったものである。この研究からは、ターミナルケアでの介護支援専門員の役割として、「インテーク」、「自己決定支援」、「協働」、「変化への対応」、「物理的環境調整」、「ケア全体の評価」の6つの領域を明らかにした。そのため、ケアの実践やその分析には、ケアの支援過程なり支援構造を分析することが必要であり、その内容が一定理解された。
以上の2つの研究で多くの知見を得ており、アジア・オセアニア老年学会で報告する予定である。同時に本研究を一層深めていくことで、ケアの構造や支援枠組・過程が明らかになり、ケア学構築に向けて研究が深めることにとなると考える

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 介護福祉の本質を探-ソーシャルワークとの関連で-2006

    • 著者名/発表者名
      白澤政和
    • 雑誌名

      介護福祉学 Vol.13-1

      ページ: 15-23

  • [雑誌論文] 介護支援専門員のインフォーマル・サボート活用における自己郊力感の構成要素2006

    • 著者名/発表者名
      橋本力, 岡田進一, 白澤政和
    • 雑誌名

      生活科学研究誌 Vol.4

      ページ: 191-199

  • [雑誌論文] 大都市独居高齢者の子どもとのサポート授受のパターン-基本属性、生活満足度とめ関連からみた特徴-2006

    • 著者名/発表者名
      林淵暁, 岡田進一, 白澤政和
    • 雑誌名

      ケアマネジメント学 第5号

      ページ: 56-64

  • [雑誌論文] 介護保険の改正とケアマネジャーの新たな役割2006

    • 著者名/発表者名
      白澤政和
    • 雑誌名

      ふれあいの輪 140号

      ページ: 4-10

  • [図書] 通所介護計画のつくり方-利用者への質の高いサービス提供のために-2006

    • 著者名/発表者名
      白澤政和
    • 総ページ数
      137
    • 出版者
      中央法規出版

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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