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2006 年度 実績報告書

糖化産物レセプターRAGEに着目した食用植物抽出成分による糖尿病性血管障害の抑制

研究課題

研究課題/領域番号 18650218
研究機関愛知県立看護大学

研究代表者

岡田 悦政  愛知県立看護大学, 看護学部, 助教授 (60224036)

キーワード食用植物 / 糖尿病 / full-RAGE / es-RAGE / 終末糖化産物AGE / 血管障害 / 血管内皮細胞 / 高グルコース
研究概要

糖化産物レセプターRAGEに着眼し、full-RAGE及びes-RAGE量の測定を行った。ヒト血管内皮細胞を使用し、高血糖状態を想定した高グルコース環境下において、30種の食用植物抽出成分を投与し、2タイプのRAGE発現に影響を与えるか否かスクリーニングを行った。Samples30種は、先に食用植物50種において検討したphenolic compounds量の高いSamplesから30種を選択した。
[調製]
1.Samplesの調製:30種のSamplesは、24時間メタノール浸潰しdry-up後、DMSOにて溶解した。
2.ヒト血管内皮細胞の調製:37℃5%CO_2条件下、CS-C無血清培地において調製培養された後、60mmculture dishに1.5×10^5をまき、Samples投与及び4.5rag/mlグルコース条件下にて4日間培養した。
[結果]
1.full-RAGEの測定:full-RAGEは、終末糖化産物(AGE)をbindingし血管細胞膜を貫通してAGEを体内に取り込む働きがある。糖尿病の場合、これが増加することが報告され、余剰なAGEを取り込むことが考えられている。30種のSamples投与の結果、コントロールに対し有意に高い結果を示したのは、Bittermelon seeds、Small sweet papaerであり、平均5.05倍、3.60倍それぞれ高い値であった。
2.es-RAGEの測定:es-RAGE(内在性)は、AGEとBindingしても構造上のC末端を欠いているため、血管細胞膜を通過出来ず体外へ排出される。コントロールより有意に高いのは、1/10希釈のKaiware-daikonであり、平均3.85倍高い結果を示した。
[平成19年度及び今後の実験計画]
さらに、平成19年度は、引き続き高グルコース状態においてのDNAに対する傷害、細胞内radical量の観点から検討を行う計画である。2タイプのRAGEにおいて影響を与えずとも、高グルコース状態に伴うDNA傷害(細胞障害)を引き起こしている可能性もあることから、phenolic compoundsを含有するSamplesの効果を期待する。AGEとbindingして体外排出する働きを行うes-RAGEの発現に影響を示したSample中の成分については、別に検討をすすめる予定である。

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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