研究課題/領域番号 |
18650222
|
研究機関 | 鈴鹿医療科学大学 |
研究代表者 |
翠川 裕 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 准教授 (10209819)
|
研究分担者 |
中村 哲 国立国際医療センター, 研究所, 室長 (40207874)
翠川 薫 (財)先端医療振興財団臨床研究情報センター, 脳疾患解析部, 研究員 (20393366)
|
キーワード | サルモネラ / レモン / 柑橘 / アスコルビン酸 / クエン酸 / ラオス / DHL寒天培地 / シトロバクター |
研究概要 |
過去の申請者らの研究によって、レモンなど柑橘抽出成分で、サルモネラの検出に役立つものが、サルモネラ分離培地のDHL寒天培地に対するクエン酸及びアスコルビン酸の効果であることが判明している。この方法を発見者の名前をとってMY(翠川裕)現象と命名した(日本細菌学会で公表)。本年度は、アスコルビン酸およびクエン酸のデバイスとして、ディスクを用い、ディスクに含まれるこれらの物質の最適な含量を解明し、アスコルビン酸とクエン酸の違いも判明した(翠川薫)。 本方法を用いたサルモネラの鑑別方法の弱点でありかつ最後の解決すべき課題であったシトロバクターとの峻別も培養法に工夫をすることで改善された(日本熱帯医学会で口頭にて発表)。 本年度から始めた海外フィールド調査の為に、現地の専門家である国立国際医療センター研究所の中村哲分担で、研究対象国ラオスの情報収集および研究協力体制作りを行った。 ラオスの首都ヴィエンチャンにある国立マホゾート病院と協力して、ラオスの下痢患者から分離されたグラム陰性菌の硫化水素を産生する株と非産生株とでライム、アスコルビン酸およびクエン酸のデスクでどのような反応を示すかをテストする打ち合わせを行った。この打ち合わせで、同病院細菌検査部長ラタナポン女史とオックスフォード大学から派遣されているポールニュートン氏が研究協力者として快諾され、次年度の患者調査で、本研究のサルモネラ鑑別法を実際にラオスの下痢患者に対するサルモネラの検出に応用する道が開かれた。
|