研究課題/領域番号 |
18650236
|
研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
平吹 喜彦 東北学院大学, 教養学部, 教授 (50143045)
|
研究分担者 |
鈴木 邦雄 横浜国立大学, 理事(教育担当), 副学長 (30018048)
宮城 豊彦 東北学院大学, 教養学部, 教授 (00137580)
塚脇 真二 金沢大学, 環日本海域環境研究センター, 准教授 (00222133)
|
キーワード | ホームガーデン / 持続可能性 / 環境学習 / 学習プログラム / 湿潤アジア / 伝統的な暮らし / 景観生態学 / 地域性と普遍性 |
研究概要 |
人類にとって緊急の課題となっている「持続可能な地域づくり」を、環境教育の視座から支援すべく、(1)湿潤アジア各地の里地・里山にみられる「伝統的なホームガーデン」に息づく「自然と調和した暮らしと、それを支える知恵や技法」を景観生態学的な手法で調べ(学際的な基礎調査)、(2)地域間を相互に比較しうるビジュアル教材と学習指導マニュアルから構成される環境学習プログラムの創出(臨床的な教育実践)に取り組んだ。 プロジェクト2年目にあたる本年度は、昨年度に取り組んだ(1)事例地域に関する既存資料(各種の学術調査報告や教育実践事例)の収集と分析、および(2)多様な湿潤アジアを統一的に調査・比較・表現するための指針・手法・教材テンプレートの構築、といった実績を踏まえて、以下に示すような諸活動を展開した:(1)仙台広域圏(平吹・宮城が主担当)や岩手県胆沢扇状地・富山県砺波平野・島根県出雲平野(平吹・塚脇)、沖縄県西表島(宮城)、カンボジアやタイ(塚脇・鈴木・富田・平吹)をフィールドとした景観生態学的な調査、(2)既存資料や自らの調査成果に基づくビジュアル教材および学習プログラムの作成、および試行・改善、(3)UNESCO-MAB国際会議(本年度は2回講演)や学会(4回)、専門誌(3編)、報告書・冊子(2編)で学術成果を発表、(4)環境分野の行政職員や技術者、NGO構成員等に対する研修会の講師(13回)、市民講演会の講師(5回)、小学校の環境教育支援(3回)、野外体験活動の実践(3回)、新聞記事執筆(2回)による研究成果の公開・社会還元。 プロジェクト最終年度となる平成20年度は、環境学習プログラムの構築を最重要視した活動を推進し、その成果を学会・学術誌等で報告するとともに、研修会や講演会、インターネットなどで広く社会に公開することとしたい。
|