(1)本年度は研究最終年度であり、研究成果発表に主眼をおいた。また研究協力者と研究の確認と今後の研究について検討した。 (2)研究発表:過去に収集した回答の分析結果をオーストリアで開催された11th International Conference on Computers Helping People with special needs(ICCHP2008)、日本手話学会において本研究に関係のある発表をした。 (3)手話技能検定協会の協力により、手話類義語、類型語の画像データベースの基礎データを収集できた。辞書作成には至らなかったが、アーカイブはできた。そのアーカイブ構想を内部的に発表したが、本報告には記載できなかった。しかし本年、図書として公刊される予定である。またその内容は将来、別途研究中の形態素辞書と関連して重要な参考資料となる。 (4)アメリカテキサス州立大学オースチン校は手話学研究が盛んであり、年度末に本研究の成果を持って現地のワーキンググループと交流した。そこでの議論は非常に有益で、将来の新たな研究へと繋がることが予想された。 (5)本研究の成果を元に継続して研究する形態論は手話文法研究の基本となる。その内容は本年中に雑誌、論文などで発表予定である。
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