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2006 年度 実績報告書

汚染環境を生物によって修復するための環境浄化微生物の現位置育種方法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18651039
研究機関東北学院大学

研究代表者

遠藤 銀朗  東北学院大学, 工学部, 教授 (80194033)

キーワード遺伝子伝播 / 環境浄化 / 現位置分子育種 / トランスポゾン / 細菌性イントロン / 自己スプライシング / iep遺伝子
研究概要

平成18年度においては、下記の3つのサブテーマを設定して研究を行った。
1)水銀耐性オペロンの細胞間伝達に注目して、その前提となる細胞内での遺伝子転移がどのような伝達媒体によってなされるかを明らかにする研究。
2)微生物細胞内における遺伝子転移に関与するトランスポゾンの塩基配列構造と細菌にみられるイントロンの自己スプライシング現象との関連性を明らかにする研究。
3)これまで当研究室で行ってきた水銀耐性オペロンの細菌間伝播の現象および伝播媒体となるベクターの解析結果に基づく自然界における遺伝子の水平伝播経路を推定する研究。
平成18年度に行った研究により、水銀耐性オペロンの多くはトランスポゾンにコードされており、トランスポゾンの転移能力によって広く自然界に伝播し拡散しているものと考えられた。また、それらのトランスポゾンの中には、自立的な転移能を有すると見なされる細菌性イントロンを持つものがあること明らかになった。このイントロンは真核生物で一般的なスプラオセオソームによってなされるスプライシングではなく、転写された後のmRNAが自己スプライシングすることによって分離することが知られた。また、この細菌性イントロンはその内部にiep遺伝子を有しているが、この遺伝子産物であるIEPタンパク質が自己スプライシングにおいてどのような機能を果たすかについて研究を行うために、IEPタンパク質の遺伝情報をコードするiep遺伝子を大腸菌において発現させるin vivoシステムを開発した。平成19年度の研究においては、これを大腸菌および酵母において発現させ、遺伝子伝播のベクターとしての可能性を確かめる予定にしている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 環境微生物に見られる遺伝子の水平伝播-微生物に共有された水銀耐性遺伝子から組み換え生物の開放系利用を考える-2006

    • 著者名/発表者名
      遠藤銀朗, 松井一彰, 成田勝
    • 雑誌名

      環境バイオテクノロジー学会誌 6(1)

      ページ: 27-32

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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