• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2008 年度 実績報告書

火山ガス噴煙中の二酸化硫黄挙動の可視化手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 18651088
研究機関東京大学

研究代表者

森 俊哉  東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (40272463)

キーワード火山ガス / 放出量 / 可視化 / 二酸化硫黄 / 噴煙
研究概要

本研究では、火山ガス災害の防止や軽減を目的とし、火山ガスの挙動を明らかにするために火山ガス噴煙中の二酸化硫黄の可視化手法の開発を行った。今回の手法の開発により、無色透明な二酸化硫黄の可視化が可能になり、透明な火山噴煙でも二酸化硫黄を含む噴煙であれば噴煙の挙動を取られることができるようになった。この手法では、単に二酸化硫黄を可視化するだけでなく、定量的可視化ができることが特徴で、可視化した画像を解析することで噴煙中の二酸化硫黄量や火山からの二酸化硫黄放出率の測定が可能である。
今年度は、諏訪之瀬島火山、浅間山火山、吾妻山火山、桜島火山で可視化観測を行った。観測面では、紫外線に感度のあるCCDカメラを用いた測定と並行して紫外分光計による噴煙の観測を行う方法を新たに導入した。これは、観測している紫外光の噴煙と観測地点との間で起こる散乱の影響を補正するためであり、カメラで観測した噴煙画像と分光計で観測した噴煙のスペクトルを組み合わせて解析することで、二酸化硫黄画像の定量性を向上させた。
本可視化手法は、太陽紫外線の散乱光を使用しているので、夜間や噴煙手前や周辺に雲がある場合は測定することができないが、日中であれば、雲が噴煙の遠方側にある条件でも可視化が可能である。火山ガスの可視化だけを目的とし、定量性を問わないのであれば、本手法は日中の噴煙監視に十分貢献が可能である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 学会発表 (5件)

  • [学会発表] UV imaging of volcanic SO2 in the plume of Suwanosejima volcano, Japan.2008

    • 著者名/発表者名
      Mori T.
    • 学会等名
      IAVCEI Commission on the Chemistry of Volcanic Gases 10th Gas Workshop
    • 発表場所
      Mexico City, Mexico
    • 年月日
      2008-11-11
  • [学会発表] 紫外線カメラを用いた桜島南岳火口及び昭和火口の火山噴煙中二酸化硫黄イメージング及びその定量2008

    • 著者名/発表者名
      風早竜之介、森俊哉
    • 学会等名
      日本火山学会2008年秋季大会
    • 発表場所
      岩手大学
    • 年月日
      2008-10-11
  • [学会発表] 桜島、南岳火口及び昭和火山の火山噴煙中二酸化硫黄イメージング2008

    • 著者名/発表者名
      風早竜之介、森俊哉
    • 学会等名
      2008年度日本地球化学会年会
    • 発表場所
      東京大学教養学部
    • 年月日
      2008-09-18
  • [学会発表] 諏訪之瀬島火山の火山噴煙中二酸化硫黄の可視化測定2008

    • 著者名/発表者名
      森俊哉
    • 学会等名
      2008年度日本地球化学会年会
    • 発表場所
      東京大学教養学部
    • 年月日
      2008-09-18
  • [学会発表] 火山噴煙中の二酸化硫黄量分布の紫外イメージング2008

    • 著者名/発表者名
      森俊哉
    • 学会等名
      日本地球惑星科学連合2008年大会
    • 発表場所
      幕張メッセ国際会議場
    • 年月日
      2008-05-27

URL: 

公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi