研究課題/領域番号 |
18651111
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
綿貫 豊 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 助教授 (40192819)
|
研究分担者 |
齋藤 誠一 北海道大学, 大学院水産科学研究院, 教授 (70250503)
佐藤 克文 東京大学, 海洋研究所, 助教授 (50300695)
|
キーワード | 行動学 / 海洋生態 / 生物保全 / 先端デバイス |
研究概要 |
アホウドリ類にGPSによる位置情報記録装置機器(GPSデータロガー)を載せ、その行動軌跡を詳細に追跡し、海洋構造や漁業情報と照らし合わせて、漁業による混獲の軽減に役立てることを目的とした。そのため、18年度は、1)GPSデータロガーの調整を行った。高性能GPSデータロガーのバッテリー、メモリーやCPUの搭載密度を高め、さらなる小型化をおこない、最終的に459(耐圧20m)と60g(耐圧60m)の二つのバージョンを完成した。アホウドリ類にあわせた機器の調整や搭載方法の検討をおこなった。動物への装着が容易でしかも空気および水中での抵抗を軽減する外部形状を開発した。2)12月から1月にかけ、2名がフランスの南極観測隊と共同で、クローゼ島において、ススイロアホウドリとワタリアホウドリに、GPSロガー、カメラロガー、あるいは加速度記録ロガーを装着した。海洋環境条件が悪く、ススイロアホウドリは繁殖を放棄したため、データロガーは回収できなかった。ワタリアホウドリからの回収は4月にフランス側が行う。3)過去に得られたオオミズナギドリの行動軌跡と衛星画像データからの海洋環境との関係を解析し、アホウドリへの応用を検討した。
|