研究課題
平成18年度は、2回の海外調査を実施し、収集資料等の整理とまとめを日本で進めた。海外調査(1)平成18年8月(於タイ・バンコク、カンボジア・シェムリアッブ)バンコクでは芸術局等関係者等と面会し最近のタイ国文化財保存・保護の状況について報告を受けた。バンコク国立博物館では、図書室の図書資料等収集状況について説明を受け、目録を閲覧した。本研究が対象とする地域(東北タイ)に関する地誌や文芸資料について調査した。引き続きシェムリアッブへ移動した。シェムリアップでは、世界遺産に指定されている遺跡公園を中心に、急激な都市化と森林の開発によって居住区の様相が大きく変化している。現地調査では、・-伝承の分布と存続、・-遺跡へのアクセス変化、・-遺跡にたいする意識と日常の関わりなどに的を絞って、主としてバンテアイ・クデイ遺跡北側のロ・ハール村住人への聞き取り調査をおこなった。(2)平成19年2月から3月(於カンボジア・シェムリアップ)前年8月の調査時に、文献や諸資料の補充や現地聞き取り調査の補足が必要であると認識したため、ふたたび2月から3月にかけて海外調査を実施した。シェムリアップでは、長老への聞き取り調査を実施し、村の歴史やフランス植民地期に遺跡へ働きに出かけ始めた頃の様子などを聞き取った。収集資料等の整理海外調査で収集した資料をまとめなおし、データとして入力している。購入図書の目録作成など。
すべて 2007 2006
すべて 雑誌論文 (3件) 図書 (1件)
Journal of Southeast Asian Archaeology, Japan Society for Southeast Asian Archaeology 26
ページ: 147-162
『カンボジアの文化復興』上智大学アジア人材養成研究センター 22
ページ: 183-200
ページ: 201-210