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2008 年度 実績報告書

古代ギリシア美術の私的領域に関する図像の研究

研究課題

研究課題/領域番号 18652012
研究機関筑波大学

研究代表者

長田 年弘  筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (10294472)

研究分担者 篠塚 千恵子  東北芸術工科大学, 芸術学, 教授 (80279801)
キーワード古代ギリシア / 陶器画 / ジェンダー / 西洋古典 / 私的領域 / ギリシア考古学 / 彫刻 / 絵画
研究概要

古代ギリシア美術において神殿建築などの公共建築に代表される公的領域の図像研究は、すでに数多く行われているのに対し、家族の表現、家庭での男性、女性のイメージ、誕生から死までのライフサイクルなどを含む私的領域の図像は、近年になって注目され始めた分野である。本年度の研究では、一昨年度、昨年度に引き続き、古代ギリシアの造形美術における私的領域の総合的研究を推進し、目指し、特に彫像や浮彫墓碑や奉納碑や陶器画にみられる家族表現の視覚イメージを分析した。研究活動は具体的に次の4点である。(1)研究分担者の篠塚千恵子は2008年夏期にロンドンの大英博物間およびギリシアのアテネ国立考古博物館において、陶器画と彫刻に関して調査を行った。(2)研究協力者の中村るいは同じく2008年夏期にギリシアのヴォロスにおいて彩色墓碑浮彫に関して調査を行った。(3)研究例会を開催し、構成員のそれぞれの研究の進捗状況について報告し、課題について討論した。(4)本年度は三ヵ年の研究活動の最終年度にあたるため、2009年3月に報告書を作成した。冒頭に研究目的と計画について記し、さらに三年間の詳細な活動記録を記載した。本論として論文、研究報告等の研究成果を掲載した。執筆者は、研究代表の長田年弘、研究分担者の篠塚千恵子、研究協力者の遠藤祐輔、田中咲子、中村るい、名倉千絵、福本薫、計6名である。報告書は200部を作成し、国内外の専門研究者に配布する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] The Honor of Orestes and the Cowardice of Aigisthos. Formation of the Social Ideal and Athenian Vase-Painting in the Early-Classical Period.2008

    • 著者名/発表者名
      Toshihiro Osada
    • 雑誌名

      Bulletin Antieke Beschaving, Annual Journal on Mediterranean Archaeology 83

      ページ: 61-71

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ギリシアの「癒しの美術」考-アスクレピオスをめぐるクラシック期アッティカ美術2008

    • 著者名/発表者名
      篠塚千恵子
    • 雑誌名

      地中海研究所紀要 第6号

      ページ: 3-32

  • [学会発表] ギリシア美術の西漸とイベリア文化2008

    • 著者名/発表者名
      篠塚千恵子
    • 学会等名
      スペイン・ラテンアメリカ美術史研究会、民族藝術学会
    • 発表場所
      セルバンテス文化センター
    • 年月日
      2008-12-13

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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