• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

スリランカ手話における分布の偏りと音節形成

研究課題

研究課題/領域番号 18652037
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

加納 満  長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (80251859)

キーワードスリランカ手話 / 音節構造 / ネームサイン / 一般語彙
研究概要

本研究は、スリランカ手話における音韻的要素の分布の偏りの記述を通じて、スリランカ手話のネームサインと一般語彙において音節がそれぞれどのように形成されるのかを解明することである。
18年度の研究実績は以下の通りである。
(1)手話単語を形成する手の形、動き、位置という主要コンポーネントと各コンポーネントにおける下位コンポーネント、すなわち、音節タイプ、音節数、品詞、語彙分野を記述項目として単語を登録し、データベースの構築を行った。
(2)不足している分野の語彙収集と蓄積したデータのインフォーマントチェックを目的に平成18年8月にスリランカで現地調査を実施した。現地ではスリランカ手話のネイティブ・サイナーのAsoka Abeysekera氏が研究協力者として語彙データの提供とインフォーマントチェックを行った。
(3)データベースを利用して、語彙分野ごとに主要コンポーネントと下位コンポーネントの分布の偏り、特に調動位置に基づき網羅的に分析した。その結果、加納(2006)においてネームサインと一般語彙との比較で、ネームサインには複数の制約、すなわち、身体領域制約、同一主要エリア内制約、頭部接触制約、身体領域有標性制約の5つの制約がかかっていることが明らかになった。また、以上のことより、スリランカ手話においては、音韻的要素の分布の偏りが語彙によって異なっており、ネームサインが他の語彙分野とは異なる固有の領域を形成しているということが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] スリランカ手話のネームサインにおける位置と生起制約2006

    • 著者名/発表者名
      加納満
    • 雑誌名

      言外と言内の交流分野

      ページ: 139-147

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi