7月中旬に札幌市で、また8月から9月にかけて関西(主として京阪神)で、地元の成人を対象とするインタビュー調査を継続した。インタビューの内容は、若年層の頃(主として中学生・高校生の頃)と比べ現在の自分の言葉で変化したところはないか、変化があった場合はいつ頃、どんなことをきっかけとし、なぜその表現を使い始めたか等を中心に、2人前後のグループ単位で自由談話に近い形で行なった。インタビューは全体を録音し、事後に概要をアルバイタに文字化させ、分析の備えとした。インタビューした人数は計31人(20グループ)であった(札幌16人=9グループ、関西15人=11グループ)。これに加え関西では、昨年度実施した若年層に対するアンケート調査の結果を解釈する上で参考情報を得るためのインタビューを、大学生4人(2グループ)を対象に実施した。 昨年度実施したアンケート調査については、新たな項目を若干追加し、札幌市と姫路市の若年層(専門学校生)を対象に今年度も実施して回答者数を充実させた。今年度のアンケートの回収数は362人(札幌227人、姫路人135)であった。 なお、昨年度までの調査で得られた結果については、社会言語科学会(第20回大会)において中間的な発表を共同で行った。
|