前年度までと同じ枠組みによるインタビュー調査を北海道と関西において継続して調査を完了させるとともに、東京都の専門学校生を対象とするアンケート調査を実施した。また、研究全体のまとめとして冊子体による研究成果報告書を作成した。 インタビューの内容は、若年層の頃(主として中学生・高校生)と比べ現在の自分の言葉で変化したところはないか、変化があった場合いつ頃、何きっかけに、なぜその言葉を使い始めたのか等を中心に、基本的に2〜3人のグループ単位で自由談話に近い形で行なった。回答者は基本的に地元で生まれ育った成人とした。インタビューは全体を録音し、事後に概要をアルバイタに文字化させ、それを分析した。 インタビュー調査は、6月下旬に関西(京阪神中心)で12人、7月中旬に積丹町・古平町・札幌市で21人に対し実施した。北海道では前年度まで札幌市で調査を実施したが、方言の使用がより濃厚な地域も含めるべきであると考え、今年度は積丹町・古平町においても実施しか。なお、補足的な調査として、首都圏で7月・8月に2人調査した。 3年間継続して実施したインタビュー調査により、北海道49人、関西47人、首都圏3人、計99人から回答を得た。 また、アンケート調査については、北海道(札幌市)710人、関西(姫路市)515人、東京都850人、計2075人から回答を得た。
|