研究課題/領域番号 |
18652056
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
内藤 永 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80281898)
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研究分担者 |
吉田 翠 天使大学, 教養部, 教授 (70191616)
三好 暢博 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30344633)
HANLEY Sharon 旭川医科大学, 医学部, 外国人教師 (70400116)
高橋 美佳 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (00405911)
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キーワード | 英語教育 / ESP / 実務英語 / 教授法開発 / 言語学 / コーパス / ニーズ分析 / アンケート調査 |
研究概要 |
本研究は、医学薬学における英語教育を中心に、一般英語教育と実務・専門英語の溝を埋めるために何が必要かを明示し、且つ、大学英語教育が到達すべきガイドラインを提示するという作業を通して、医学薬学以外の分野にも応用できる形で、一般英語教育と実務・専門英語の溝を埋める教育内容を開発するための方法論を確立することを目標としている。 本年度は、一般英語力と実務・専門英語で必要とされる英語力のギャップの全体像を把握するための英語使用実態調査を実施した。医師、看護師、薬剤師を中心とした医療従事者510名から回答を得た。このうち7割が英語を重要と位置づけ、4割が10年以上の英語使用暦があり、27%が日常的に英語を使用していた。英語の使用場面としては、論文や医療情報の読む(48%)が圧倒的に多く、専門誌の入手方法として、紙媒体が6割、電子媒体が4割という状況であった。使用場面としては、論文などの執筆・プレゼンを聞く(25%)、プレゼンする・患者と対話する(15%)が高い割合を示した。86%の人が一般英語が専門英語の基礎となると考えており、基礎力としては、英単語・熟語、リスニング、スピーキング、リーディングを重要視する声が大きかった。レベルとしては、高校卒業程度の英語力を想定する人が多く、内容としては、社会性にまで踏み込んだものを想定する人は1割未満であった。英語を学ぶ場面としては、5割以上が海外で生活をする、外国人教師から学ぶを選択したことからも分かるように、基礎力の育成のためにはオーラル技能をニーズとしてあげる結果となった。
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