研究課題/領域番号 |
18652056
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研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
内藤 永 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80281898)
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研究分担者 |
三好 暢博 旭川医科大学, 医学部, 講師 (30344633)
高橋 美佳 東北薬科大学, 薬学部, 講師 (00405911)
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キーワード | 英語教育 / ESP / 実務英語 / 教授法開発 / 言語学 / コーパス / ニーズ分析 / アンケート調査 |
研究概要 |
本研究は、医学薬学における英語教育を中心に、一般英語教育と実務・専門英語の溝を埋めるために何が必要かを明示し、且つ、大学英語教育が到達すべきガイドラインを提示するという作業を通して、医学薬学以外の分野にも応用できる形で、一般英語教育と実務・専門英語の溝を埋める教育内容を開発するための方法論を確立することを目標とした。 三好、高橋の研究(『語彙レベルからみた医学・薬学教材について』)から、一般向け健康・医療関連記事及び一般向け医療情報サイトとの語彙と医療従事者を対象とした情報、医療・薬学関係行政文書、医学論文等の語彙とでは質的な差があること、ジャンル内でも難易度もしくは語彙の多様性に差があることを明らかにし、語彙の多様性を考慮すると、テーマを固定し、徐々に英文レベルを上げる形で論文読解に進む形式が妥当との知見を得た。また、同じく三好、高橋の研究(『専門英語教育における文法指導について』)から、医学論文の構造を分析し、a. の接続、接続副詞、複文構造、b. 法に関する形式と意味 : 法の助動詞、形容詞、副詞、法動詞、仮定法、c. 情報構造 : 英文の情報構造に関する基本的知識から、情報の重要度、焦点等が理解できる。(右方移動構文)、d. 等位構造と等位項の関係、e. 比較表現、以上の文法項目を重点的に訓練すべきとの提言を行った。さらに、三好、内藤、戸澤(研究協力者)の研究(『ESP教材の段階的読解演習について-語彙学習の観点から』)から、Krashen(1985)の"i+1"モデルを読解演習に応用する可能性を論じ、テーマを絞り「段階的に英文レベルを上げていくという読解演習を導入することで期待される効果を明らかにし、その潜在的問題点を指摘した。 研究最終年度であるため、上記の3点の論考と、昨年度のニーズ調査の結果について、報告書としてまとめた。
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