研究分担者 |
丸山 一典 長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (00143826)
前川 博史 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (70283041)
中村 善雄 長岡技術科学大学, 語学センター, 講師 (00361931)
DRIER Brian 長岡技術科学大学, 語学センター, 助手 (90345538)
大塩 茂夫 長岡技術科学大学, 工学部, 技術職員 (90160473)
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研究概要 |
本研究は実践的な工学系英語教育を効果的に行なうことのできる教材作成を目的に,英語教員と専門系教員との共同作業によって実際の実験場面を英語で説明するというESP教材を開発した. 準備段階として,以下の調査や資料収集を行い,適切な教材作りのための参考とした.具体的には,アメリカの小中学校の科学関連教科書を収集し,どの実験場面を取り上げるかを選定する材料とした.また化学・物理実験が英語で具体的にどのように行われているかを把握するため,国内外への調査・視察を行った.国内ではアメリカンスクールの物理実験を参観し,海外ではイギリスの中学・高校・大学の授業参観,フランスの大学での実験教育の調査を行い,英語による実験のやり方の参考とした. これらの準備を踏まえて,平成18年度に実際の化学実験の場面を英語で解説する視聴覚教材(DVD教材)を10回分開発した.「実験を安全に行なうために」,「バーナーの使い方」や「酸とアルカリ」といった,化学実験に不可欠な題材を取り上げた.英語での理解が難しい場合を考慮して,字幕を提示することも可能にし,受講生のレベルや理解度に応じて,柔軟に授業スタイルを変更できるように工夫した.同時に,各DVD教材に含まれている各実験場面を基にした演習問題を付けた.具体的には,実験場面で用いられた専門的用語(薬品名,動作名)の学習,基本的な英文法や慣用表現の学習,英語スクリプトの穴埋め問題並び替え問題といった問題を用意し,DVD教材を視聴した後で,演習問題を解くことで,学生の理解や習熟を徹底させ,また理解度を把握するようにした.
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